租税特別措置法 第28条の2 中小事業者の少額減価償却資産の取得価額の必要経費算入の特例を活用してアートを購入し節税しつつその世界を楽しもう!
でも、30万円以内で買えてある程度 将来の値上がりが見込める作品って・・・? というお話です。
前回のお話
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アートの世界に興味が出たきっかけは節税スキームとして活用できること
アート、それも有名画家の作品となると、私なんかにはとっつきにくいイメージがありました。 ちょっとした憧れのようなものはありましたが、遠い世界のような、自分なんかが踏み入れてはいけない世界 ...
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バンクシーの絵が30万円以内で買える
日本の税制の中で一括償却の方法はわかったものの、そもそもアートは個人の好みが如実に現れるもの。
お金(節税)のために好きになれない作品を買うのは、本末転倒です。
アートは楽しむものですからね。
かと言って、
できることなら購入後に無価値になってしまうよりも、価値が上がり、その面でも楽しめればなおよしですよね。
バンクシーという作家(画家)の名前くらいは聞いたことがあると思います。
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました! 東京への贈り物かも? カバンを持っているようです。 pic.twitter.com/aPBVAq3GG3
— 小池百合子 (@ecoyuri) January 17, 2019
もしバンクシーの絵が30万円以内で買えるとしたら、魅力に感じませんか?
バンクシーの作品はどちらかと言えば社会風刺で皮肉が込められたものが多いので、好き嫌いは別れると思います。
ですが、
もし嫌いでないのなら、バンクシーの世界に片足を踏み入れてみるのも面白いと思いますし、バンクシーなら価値がなくなるということはなさそうです。
バンクシーについて
ご存知の方も多いですが、バンクシーについて 念の為・・・
イギリス・ブリストル出身の40代男性であること以外、あまり情報がない謎のアーティスト。
上の 小池都知事のツイートにもあるように、街中の壁などに描いたり、英国テート・ブリテン美術館で勝手に自分の作品を展示したり、オークションで自分の作品が落札された瞬間にシュレッダーで裁断される仕掛けで驚かせたり。

落札を示すハンマーが鳴らされた直後、装置が起動して、ズタズタに…。 引用元:https://www.huffingtonpost.jp/2018/10/06/banksy-painting_a_23553085/
資本主義社会への風刺や軍事機関への抗議を行っているが不快になるような作風ではなく、世界中の多くの人々から支持を受けてオークションでは常に高値で取引をされています。
そして、その裁断された作品はつい先日、バンクシー作品としては最高額の1850万ポンド(約28億8千万円)で落札されています。
バンクシーの作品はオークションに出品されるたびに高値で落札されていて、すでに世界のトップアーティストの一人です。
そんなバンクシーの作品は、チャリティーでの原画販売を除いては、2018年1月を最後に販売されていません。
販売をしていたPictures on walls(PoW)という販売サイトをすでに閉鎖しているのですが、そのサイトの一番下には、「To be continued?」とありますので、「閉鎖したけど実は続きがあるかもよ?」 と思わせてくれます。
(こちらが閉鎖されたPoWサイト → http://www.picturesonwalls.com/ )
正規の販売サイトの閉鎖後に誕生した会社
ここで一つ疑問が湧くと思います。
作品が億単位で売れるような、今 話題のアーティストの作品が30万円で買える・・・? という疑問です。
先ほども書いたように バンクシーの作品を販売していた Pictures on walls(PoW) はすでに閉鎖されてもう市場に出回らないから、現在市場で流通しているバンクシー作品がさらに高騰します。
アマゾンや楽天でもバンクシーのアートパネルやポスターは販売されています。
それにちょっと毛の生えたようなものなの・・・?
と思いました。
WCP(West Country Prince)とは?
バンクシーの販売サイト(PoW)閉鎖の一ヶ月後の2018年2月、バンクシーのシルクスクリーンプリントの販売をする会社が誕生しました。
それが、WCP(West Country Prince)です。
正規の販売サイトの閉鎖後に誕生した会社・・・? なんか怪しい・・・
と思っても無理はないです。
偽造物の販売などの著作権の侵害行為に対して迅速な取り締まりをしている認証機関(Pest Control)というものがありますが、WCP(West Country Prince)が販売するシルクスクリーンプリントには、なんのお咎めもありません。
もちろん 認証機関(Pest Control)がWCP(West Country Prince)を知らないはずがありませんので、販売物が違法なもの、あるいはまがいものである可能性はないと思われます。
そして、誰もがWCPから作品を購入できるわけではなく、アート関係の会社しか取引できないので変なものを売ったらすぐに信用を無くしてしまいます。
関係者は、
- WCPが販売するシルクスクリーンの出来が良く、POWが使用していた版を流用していると思われるが、そんなことはバンクシーが関わっていないと実現不可能だろう
- POWとほぼ同等の種類のバンクシー作品を販売しているにも拘わらず、POWが一切WCPについて言及していないということは、WCPを暗に公認しているのだろう
- WCP=West Country Prince(西の国の王子)は英国の西部の都市、ブリストル出身とされているバンクシー自身であることを示唆しているのではないか? だとしたら、WCPはバンクシー主体の組織?
- POWとWCPを逆さ読みしてみると、
WOP=Walls Open Prince (WCPがPOWを閉鎖)
PCW=Prince Close Walls (POWがWCPを開始)
と「読む」ことができる。
イタズラ好きのバンクシーなら、このくらいのことはやるかもしれません。
シルクスクリーン作品が十分に世界に出回ったタイミングで、自分が関わっていることをカミングアウトをするなんてことがあれば、WCPの作品はその価値は桁が1つ、もしかしたら2つくらいは変わるかもしれません。
節税を兼ねて購入した資産の桁が、1つ、2つ変わったら・・・
そんな夢を持ってみるのも素晴らしいと思いますが、いかがでしょう。