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マネーという名の犬 12歳からのお金入門
お金の勉強は、早いうちにしておいた方がいい。
子どもから少し大人になるタイミングの中学生が読むのにぴったりの本がこれ。
理想としては、まず親(大人)が読んでお金に対する考え方や固定観念を認識し、必要であれば考え方を改めてから子どもが自然な形で手に取ることができるよう本棚などに並べておくか、これ見よがしにダイニングテーブルに置いておくかするのがいいと思います。
でも、もしこの記事に辿り着いてくれた 中学生がいて自分でお金を出して買うことができるなら、ぜひ読んで欲しいおすすめの本。
もう20年近く前に発売された本ですが、私は今でも時々 読んでいます。
なのですが、
投資家の村上世彰氏の監修で改めて出版されたのがこれ
⬇︎
とっても読みやすい(多分 2時間くらいで読めます)し難しい表現がないので、本当におすすめです。
ストーリー
この本を簡単に要約すると
主人公はキーラという12歳の女の子が助けた犬。
マネーと名付けられたその犬は、不思議なことにキーラの前だけでは人の言葉を話すのです。
「ねえキーラ、このままだと君は将来、両親みたいにお金に苦労する大人になってしまうよ」
マネーは、お金と世の中、そして人生の「しくみ」をキーラにわかりやすく教えていきます。
最初は半信半疑ながらもマネーにもらったアドバイスを一つずつ実行するうちに、キーラは自信を持ち、自分の力でお金を稼げるようになり、仲間ができ、成長していく。
という物語。
キーラがマネーに教わったお金持ちになるために大切なことは以下のようなものです。
キーラがマネーに教わったこと
- 自分の目標を決める
- やってみるじゃなくて「やる」
- 大切なのは能力より自分を信じる力
- お金を稼ぐために大切なこととアイデアのヒント
- 努力していれば助けてくれる人と必ず出会える
- 準備できている人だけがラッキーに気づくことができる
- 金の卵を産んでくれるガチョウを見つけよう
お金の勉強は早いうちに
小学5、6年くらいから中学1、2年生くらいの方におすすめです。
このくらいの年代って、だんだん行動範囲や交友範囲が広がって、しかも、大人が思うよりも「お金」について現実的な悩み・・・
例えば、
- お金があればもっと買いたいものを買えるのに
- お金がある人が偉いのかな?
- お金がないと、友達と一緒に遊びにいけない
- お父さんって、どれくらい給料もらってるのか?
- 今住んでる家って、「住宅ローン」いくらだろう?
- わたしのおうちってお金持ちなのかな、貧乏なのかな?
- 欲しいもの、いきたい学校があるんだけど言っても大丈夫かな?
などと、
友達と話したり一人で何となく考えたりしているものです。
ただ、「お金の話」って、しない方がいいんだろうな・・・ と、なんとなく感じているものなんですよね。
だからこの時期に
- 世の中のお金の仕組み
- 何のためにお金儲けをするのか
- お金と夢の関係って?
といったことを知っておくのは、とてもいいことだと思います。
ストーリー仕立ててわかりやすい
お金の話の本って、何だか難しそう・・・ と思うのは、大人の思い込み。
この本は金融や経済の知識や言葉を知らなくてもわかりやすく優しい言葉でストーリー仕立てになっていて、きっと「とっつきやすい」と思います。
もちろん、大人が読むのにもスラスラ読めて、すぅーっと腑に落ちる感じがします。
キーラはマネーから、生活の中で起こる出来事や親との関係のなかでから、「富の法則」や「お金儲けのルール」を時には厳しく、特には優しく説かれ、どんどんお金について学んでいき、稼げるようになっていく・・・
マネーという犬が、貯金や借金について、お金を稼ぐ方法や心構え、投資についても優しく教えてくれます。
3つのおすすめポイント
わたしの考える、この本のおすすめポイントを3つにまとめると、
- ストーリー形式で読みやすく、理解しやすい言葉と表現で書かれている
- 本の中で時々出てくるワークが、簡単なレベルで手軽に取り組める
- なんども読み返したくなるような、言葉に響く言葉が多い
ということです。
大人が読んでも心に響く名言
ストーリーもわかりやすく、ワークもとても大切な気づきがあるものですが、手軽で簡単です。
そして、「保存版」にしてなんども読み返したくなるような、心に沁みる名言がたくさんあります。
例えば・・・
- 「何かやると決めたら、72時間以内に実行に移すこと。そうでないと永久にできないだろうね。」
- 「やると決めたことは迷わず実行に移さなければ駄目だということなんだ。ただよく分からないという理由で、ためらってしまって、結局なにも実行できない人があまりにも多いんだ。」
- 「やってみるんじゃなくてやるんだよ。(中略)『やってみる』なんていうのは、前もって自分に言い訳しているにすぎなんだよ」
- 「一番いいのは、まず何が好きかってことをはっきりさせることだよ。それからどうやったらそれでお金が稼げるか、よく考えることだ。」
- 「それはお金のない人たちが決まって犯しているミスなんだ。つまり彼らはいつもさしせまった事柄にかまけていて、大事なことをする時間がなくなっちゃうんだ。」
などです。
こうしてそこだけ抜き出すよりも、前後の文脈を併せると、よりグッと心に突き刺さる感じがしますし、腑に落ちます。
まとめ
この本は、もともと20年近く前に発売された本ですが、わたしはいまだに時々読み返しています。
書いていることに古臭さを感じないのは、書かれていることが不変のことだからでしょう。
この本を買った当時は借金がありました。
その返済の仕方がとても参考になって実践したおかげで、返済と投資資金づくりが同時にできました。
また、どうやって貯金をしていこうか・・・ という面でもとても参考になりました。
表現がとても優しくてわかりやすいので子どもにもおすすめですが、これからお金の問題に直面するであろう大人にも大変おすすめです。
私が読んだのは 「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」 というタイトルでしたが、最近 村上世彰 氏の監修によってリニューアルされ、「マネーという名の犬」というタイトルで発売されていますので、読んでください。