人と会ったり話したりしていると、すごいなぁと尊敬の気持ちが湧いてくる人と、「すごいと思われたいんだろうな」と痛々しさを感じる人がいます。
その違いは言葉や態度に出ますよね。
「あぁ、この人はすごいと思われたいんだろうな」という人は、大変おしゃべりだったり、やたらと 圧がすごい人だったりします。
先日、とても前向きでステキな方々と交流を持つ時間がありました。
皆さんそれぞれの思いがあり主張はあるのですが、それはどれもステキでパワーに溢れ、かつ、押し付けがましくない。
なんとも心地のいい、爽やかさを感じました。
パワーやエネルギーは感じるのにムダに熱すぎず、圧が強くない。
押付けがましくない。
そういう人に尊敬の思いを持ちます。
すごい人とすごいと思われたい人の違いについて、私見を書いてみようと思います。
目次
すごいと思われたい心理
すごいと思われた人はだいたい、劣等感が強い人です。
また、劣等感が強い人は
- 自分のありのままを受け入れられない(自己受容が低い)
- 自分はそのままでも重要な存在であると感じることができない(自己重要感が低い)
という特徴があり、だからいろいろアピールして周りにすごいと言ってもらいたい、存在を認めてもらいたいという自己顕示欲が強い傾向にあります。
周りにそういう人、いますよね?
そういう人の特徴として、他人の話を奪いに来ます。
例えば、「前の休みにハワイに行ったんだよ〜」と話をすると、
「あぁ、おれも行ったことあるよ!でも大したことなかったよ」とか、
「ハワイに行ったのならマウイ島に行った?ワイキキばかりがハワイじゃないんだよね!」とか、
「ハワイなんて日本人ばっかでしょ。俺なら日本人がいないところに行きたいけどな。」
なんて感じで。
すごいと思われたい人は満たされない人。
つまり「奪う人」ですから、こういう人にいちいち付き合っていたら疲れますし、うんざりします。
適当にあしらって生温かく見守りつつ、放っておきましょう!
すごいと思われたい人は他人からよく思われたい
すごいと思われたい人は他人からよく思われたい人なので、一見すると親切で優しい人と思える人もいます。
でも、その優しさは「ありがとう」とか「助かったよ」とか言ってもらいたいがためのものなので、思うような反応を得られないと手のひら返します。
そういう人の特徴的な言動に、
「面倒見てやったのに」とか「よくおごってやったのに」とか、「これだけしてやったのにありがとうもないのかよ・・・」のような、自分がしたことの見返りをもらえなかったアピールがあります。
そして、
「お前はいいやつなのに、そいつはとんでもないやつだな」と言ってあげると、喜びます。
すごいと思われたい人や他人からよく思われたい人は、自分を褒めてもらいたい以上に他人が批判されるのを聞くと、嬉しくなります。
これは、自分以外の人が下げられたことで自分が上がったような、そんな錯覚に陥って悦に浸っているだけのことです。
正義・正論を振りかざす
すごいと思われたい人の特徴に、「正義や正論を振りかざす」といった特徴があります。
そして、「自己責任」という言葉をよく使います。
いつも、どこか上からで、客観的なふりをして実はものすごく主観的で自分基準なところがあるのが「すごいと思われたい人」の特徴でもあります。
本当にすごい人の特徴
すごい人は、奪いません。
むしろ、与えます。
例えば先ほどのハワイの話だと、
「へぇ〜 楽しかった?」とか「ハワイか〜 いいね〜! 向こうでなんか面白ことあった?」とか、話を促してくれたり、持っている知識や経験で話を膨らませて、話しやすく展開させてくれます。
いちいち、何かにつけて上に行こうとしない懐の深さや精神的余裕を感じさせる言動が多いのが特徴です。
押し付けない 押し付けがましくない
すごい人って、自分の信念を持っています。
先日お会いした人も、そうでした。
「こういう生き方をしたいから、今はこれを頑張る」など、はっきりしたポリシーを持っているので、することとしないことがはっきりしています。
すごいと思われたい人もポリシーや信念を持っていることもありますが、押し付けてきますよね。
こうあるべき! とか、そんな考えだからダメなんだ! のように、自分が正解で他人は間違いというような白黒二択なのです。
それに対してすごい人は、自分はこうだけど君はそう考えるんだね。 のように、自分の考えを一方的に押し付けてくることはありません。
すごい人とすごいと思われたい人の違いに気づいた
今でも、ネット上に札束と一緒に写る画像を上げたり、どこどこのレストランで食事しました!だとか、移動はいつもグリーン車です! などと言っている人。
こういう人は間違いなく「すごいと思われたい人」です。
自分の価値は他人からの評価なんですね。
だから、他人から「うらやましい」とか「すごい」とか言われることに最高の喜びを感じますし、それを人生の生きがいにしています。
それが「ブランディング」だと言いますが、違います。
裏を返せばその人は、「劣等感」や「恐怖」「不安」がいっぱいなんです。
それは、自分に自信がないからです。
自信がないからお金とかブランドとか、自分以外の人やモノの威を借りるんですね。
本当にすごい人は、言動がナチュラル。
好きなことをされているのでストレスが少なく、人当たりもやわらか。
人を小馬鹿にしたり威圧するような言動がありません。
ナチュラルというか、誰にでもオープンマインドでフレンドリーです。
どういう自分になりたいか
自分が目指す姿はどっち・・・?
それに気が付いたときにようやく、本当に自分が歩みたい方向や辿り着きたい場所が見えたような気がしました。
とはいえ、一時は華やかな見た目や振る舞い、寄ってくる人に崇めたてられるその人の姿に魅了されたのも事実です。
すごい人になりたいなら自分の持っている魅力に気付こう!
あなたの周りにいるその人は、すごい人ですか? それとも、すごいと思われたい人ですか?
自分がなりたい姿を描いて自分自身の魅力に気が付き発揮すれば、何も飾り立てる必要がありませんよね。
いいものを着たり、感性を揺さぶる場所に泊まったりして気持ちをあげることも大切です。
でもそれが、他人からの「いいな〜」や「羨ましい」を引き出すためなら、それは劣等感の裏返し。
飾らなくても自然体の自分のままで過ごすこと。
それは勇気が必要だけれども、少しの勇気で乗り越えると心地いい人間関係が築けます。
すごいと思われたい人をフォローしていくと、次第に本来の自分から離れていってしまうので、だんだん心が付いて行かなくなります。
まずは、「他人と比べて」の物差しを取っ払って自分自身がどんな人生を送りたいのかを決めると、だんだんと自分自身が「すごい人」になっていきます。
そのために、「自分ミッション」を持つことをお勧めします。
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個人ミッションは思い通りの人生を歩むための羅針盤
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人生を楽に生きる方法
もし、自分自身が「すごいと思われたい人」ならば、他人基準で評価を気にしたり行動することをやめることです。
具体的には、他人を見返すために頑張るとか、やりたくないのに「頑張ってるね」という言葉をもらうためにやるなどをやめる。
自分に素直になるということです。
もし、自分の周りに「すごいと思われたい人」がいるならば、適当にあしらって相手にしないことです。
相手にすると、自分の心が疲弊して疲れてしまいますしエネルギーをどんどん奪われてしまいます。
他人の目や評価を過度に気にせず、自分基準で生きることが人生を楽に生きるコツです。