世間一般に、
ものごとがうまく行く人は、即断即決、即行動できる人!
だから、迷ってないで走りながら考えることが大事なんだ!
といった成功哲学のようなものがありますよね。
わたしも成功する人とはそういう人なんだと思っていました。
この記事では、
- 決断力がない自分はダメだな・・・
- これじゃ、成功できないな・・・
などと落ち込んだり悩んだり自分を否定したりする人が少しでも減るように、
必ずしも即断即決、即行動が成功や幸せのための必要条件ではないこと
満足した結果を得るためにもっと重要なことがある
ということを、お伝えできたらいいなと思います。
ちなみに、
「私たちにとって最善の行為は、決断をぐずぐず先に延ばすことだ」というのは、「ソース」という本の著者 マイク・マクナマス氏。
「ソース」の「誰もが信じているウソ」という項目の中に、先ほどの言葉の意味が描かれています。
読むと「なるほど!」と納得させられます。
ぜひ読んでみてくださいね!

誤解のないようにお伝えしておくと、必ずしも即断即決が成功の条件とは思いませんが、
ポイント
夢や目標を叶えたり、なりたい自分になるためには絶対に、行動し続けることが欠かせない
ことは、間違いないと思っています。
目次
「とりあえずやってみる」が向く人と向かない人
何かを新しくチャレンジする時、比較的すぐ行動できる人とじっくりと情報収集してから行動に移す人がいますよね。
世間一般には、「すぐ行動する人のほうが優っている」ように言われていて、即断即決できない人は「優柔不断」だとか「石橋を叩いて壊す」などと揶揄されて、劣っているように言われます。
でも、「とりあえずやってみる」とは「情報が少ないまま行動に移すこと」なので、不安が大きい。
それを、まるでゲームや冒険をしているかのように楽しめる人は、「とりあえずやってみる」が向く人ですね。
でも、不安があると一歩を踏み出すのもままならない人もいますよね。
例えば仕事で、
「とりあえず、これ やっといて!」と仕事を振られても、疑問を持たずにモチベーション高くこなせる人と、ちゃんと理由や目的、やり方やどうなればゴールかを明確にして指示されることで、スムーズに取り組める人がいると思います。
「とりあえずやってみる」が向く人と向かない人がいるだけで、それが優劣ではないし成功できる人とできない人の分かれ目ではありません。
成功確率も実は変わらない?
一般的には、すぐ行動する人の方が成功確率が高いように言われていますが、疑問に感じたことはありませんか?
即断即決する人って、「熱しやすく冷めやすい」タイプが多くて飽きっぽい。
また、詐欺に合いやすい人もそういう人が多いように感じています。
成功確率に影響を与えるのは、即断即決、即行動する力ではなくて、
ポイント
目指すものに向かって、必要に応じて改善を加えながら行動を継続する力
です。
とりあえずやる・即断即決がいいとされる理由
でも、世の中、即断即決がいいとされるのは、なぜでしょうか?
それは、一種のプロパガンダだと思っています。
わたしは過去、営業研修の講師を担当していた時がありますが、「クライアントに即断即決してもらうことが重要」だと伝えていました。
それが、クライアントに成果を出してもらうためにも、営業マンのノルマを達成するためにも重要だと伝えていたんですね。
営業研修の中には、「考える暇を与えない」ような営業トークを展開することが成果に繋げるために重要だ、と教えるものもありますよね。
即断即決することが欲しい成果を手に入れるために必要だという認識が一般常識になれば、営業する側の思い通りに操りやすい! と誰かが考えたのではないかと思うのですが、考えすぎですかね?(笑)
また、曖昧な指示のもとでも「とりあえず物事を処理してくれる人を増やす」ためには、「とりあえずやる人が成功者のモデル」だとする方が、誰かにとって都合がよかったのでは・・・ なんて思いますが、どう思いますか?
成功する人の特徴
成功する人の特徴は、
- 自分で決めたことに実直に向き合い、継続して取り組む人
- 決めたことを変更する時には、その変更の必要性をより慎重に検討する人
と書いてある本を読んだことがあります。(タイトルは忘れましたが・・・)
重要なのは、
- 自分でやる・やらないなどの行動を決めること
- 即断即決や改善の重要性を勘違いして頻繁に行動や計画に変更を加えないこと
つまり成功する人とは、
ポイント
他人の指示ではなく自分の判断で決めたことを、継続して取り組むことができる人
だと言えます。
そしてそういう人は、
- 成果は遅れてやってくること
- 行動量や継続時間と成果は、必ずしも比例して右肩上がりなのではないこと
を知っています。
「とりあえずやってみる」が向かない人が注意すべきこと
ただ、最初の方でもお伝えした通り、
ポイント
夢や目標を叶えたり、なりたい自分になるためには絶対に、行動し続けることが欠かせない
のは、間違いないですが「とりあえずやってみる」ができる人が成功者の条件ではありません。
ただ、注意すべき思考パターンがあります。
ただ迷っているだけ ただ悩んでいるだけ
「考えている、情報収集し検討しているつもりでも、ただ迷っているだけ・悩んでいるだけ」
には注意が必要です。
考える、検討するとは、
情報を集めてリスクとリターンを元にして成功する期待値や確率を計算すること
です。
ただ迷う、ただ悩む とは、
- どうすればいいんだろう?(誰か教えてくれないかな)
- 不安だからとりあえず今はやめておこう(先延ばし)
のような状態です。
ゴールの設定なく、ただ漠然と思考をグルグル回している状態とも言えます。
こうなると、考えているつもりでも時間ばかりが経過して、前に進んで行きません。
行動にも繋がっていかないし、だんだん不安が大きくなったり、脳が疲れて「めんどくさい」という気持ちになったり、怠け心が芽生えて「やっぱ、やめておこう」という消極的な現状維持に陥ります。
その結果、「やっぱり自分はダメだな・・・」などと、自分を傷つける結果になってしまうので、ゴールの設定なく漠然と思考をグルグル回している状態は危険です。
しっかり思考したはずなのに行動しない
しつこいようですが、
ポイント
夢や目標を叶えたり、なりたい自分になるためには絶対に、行動し続けることが欠かせない
のです。
思考や情報取集のゴールを自分で設定しなければ、永遠にそれを続けることができます。
自分で設定した思考のゴールにきたはずなのに、まだ行動しないであれこれ考え続けてしまうこと。
また違った検討を始めてしまうこと。
これには注意が必要です。
考える・検討する・情報収集することは無限にできますが、行動する前に結果を100%予想することは不可能です。
ある程度のタイミングで必ず行動に移すことが必要になってきますが、これができないとやはり気持ちが萎えてしまいます。
このパターンに陥る人は、「まだ足りないんじゃないか」「まだ見落としていることがあるんじゃないか」と思いがちで自分に自信をもてないタイプが多いので、行動できずに気持ちが萎えた結果、やはり「自分はダメだな・・・」と思いがちです。
ある程度の時点がきたら行動する そのために必要なこと
本当にしつこくて申し訳ないですが、
ポイント
夢や目標を叶えたり、なりたい自分になるためには絶対に、行動し続けることが欠かせない
ので、思考や情報収集の無限ループにはまらないことが大切です。
そのために必要なことは、主に次の4つです。
無限ループにはまらないために必要なこと
- 何に不安を感じているのか
- どんな情報が足りていないのか
- どうなれば動き出すことができるのか
- いつまでに答えを出すのか
です。
そしてこれらを頭の中でグルグル回すのではなく、紙に書いたりスマホのメモに打ち込んだりして、脳の外に出してみるということが重要です。
そうすることで、
ただ漠然とゴールを決めずに悩んだり、やる前からわかるはずがないようなことにいつまでも答えを求めようとしてしまったりすることが、防げます。
そして、こうした手順で考え、検討した結果、「行動しない」と自分で決めたのなら、それはとても重要な決断ができたということです。
まとめ
世の中では、「即断即決、すぐに行動できる人が成功の条件」のような風潮がありますが、それには向き不向きがあること。
そして、そういう風潮は、もしかしたら誰かの都合によるプロパガンダなのかもしれません。
また、「即断即決すべき」という心理的プレッシャーに屈してはいけません。
でも一方で、何かを得たい時には「行動なくして成功なし」なので、どこかの時点で行動に移すことは非常に重要なことです。
そのために、
重要!
1. 何に不安を感じているのか
2.どんな情報が足りていないのか
3.どうなれば動き出すことができるのか
4.いつまでに答えを出すのか
を書き出すことは重要なので、ぜひ試してみてくださいね。
こうすることで、即断即決が苦手な人も自信を持って考える時間を持って、自分なりのよりよい答えを導き出せると思います。
世間の基準や常識ではなく、自分にあった基準や考えで自分独自の「成功」に向き合っていければいいなと思います。