親への感謝の気持ちは持つべきと思います。
そこに特別な理由や理屈はいらないと思っています。
でも、
親と自分は違う、それぞれ個の人間なんだ
ということは、しっかりと認識しておくべきと思っています。
こんにちは。
アラフィフ会社員ブロガーの たく です。
ボクくらいの年(40代後半)になるとそろそろ親も以前の勢いや迫力がなくなり、だんだん「守るべき存在」になっていきます。
目次
自分の人生に責任を持つ
親にとってボクは、いつまでたっても「子ども」であり世話を焼きたい存在のようです。
いまだにあれこれ心配し、気遣いある言葉をかけてくれます。
例えば、「ご飯、ちゃんと食べてるか?」とか、少し寒くなれば「セーター、買ってあげようか?」 他にも、朝 ちゃんと起きられてるか? とか、はっきり言って「うっとうしく思う」ことも多々あります。
これ、親が気遣いしてくれているように感じますが、「親の方が子どもを個の存在として認めていない」可能性が高く、いつまでも自分の保護下に置いておきたいという心理が働いている可能性が高くいのです。
とは言っても、親にそのような「心理学的な話」をしても仕方ないし、理解もされません。
需要なのは自分自身が
自分の人生の責任を負うのは、自分。そして、自分は親とは個別の存在で、人生の喜びも悲しみも受け取るのも自分
という自覚なんですよね。
そして、その自覚を持ったら親には過度に依存しないようにしなければならないと思います。
親の考えを疑うことの重要性
親の言うことに違和感や時代錯誤を感じることはありますか?
ボクは、多々あります。
親とボクが歩む時代はあまりにも大きな違いがあると感じるのですが、親はいまだに自分が育った時代の価値観を押し付けてくる感じがするんですね。
だからボクは意識して、親が言うことに対して「本当にそうかな?」「今の時代にも合うのか?」「今の時代でも活かせるのか?」ということを考えるようにしています。
親の言うことを鵜呑みにしないで「疑いを持つ」ということです。
時代が違う 価値観が違う
ボクが感じる、親世代とは違うよ・・・ という価値観をいくつかあげてみたいと思います。
転職はしない方がよい(定年まで勤め上げるべき)
ボクは、初めて就職した会社を2年ほどで辞めています。
その後も2社経験し、フリーランスを経て今は4社目です。
退職の理由は必ずしも自己都合ばかりではありませんが、今は、皆が潰れることはないと思っている大企業でも、あっという間に倒産したり外資を含む他社と統合したりする時代。
親世代のように終身雇用は通じませんし、会社は存続のためにリストラと言う名の人員整理を行なうことは、当然です。
親世代のように一つの企業で定年まで勤め上げることを望んでも叶わない可能性が高い時代に重要なのは、
会社が潰れても、リストラされても生きていける個の力を磨くこと
です。
我慢は美徳
親世代は「年功序列」「終身雇用」の大企業全盛時代なので、辛くても我慢して組織のルールに従うことが重要で、我慢の先に会社に養ってもらえ、定年退職時には大きな退職金が、その先に企業年金があってゆっくりした老後を送れる、当時の価値観での「幸せ」がありました。
だから、自分の好きなことではなく組織・会社に従うことが美徳で、そのためには家族が犠牲になっても「仕方がない」で済まされたんです。
男は仕事、女は家庭 といった感じではっきりと役割が別れていましたので、女性は育児が辛くても我慢して夫に尽くすのが美徳だったわけですね。
こういった考え方や価値観が組織優先のモラルのない不正を生んだり、パワハラ・セクハラを助長するのだろうなと思います。
今の時代、重要なことは
縦の繋がりよりも横の繋がりを重視した、コミュニケーションによる相互理解
なんですよね。
仕事は辛いもの 辛いことの先に成功がある
果たして、人は辛さを感じながらその先に幸せを得ることができるのでしょうか?
何かを目指している人、例えば、野球で一流になりたい人がランニングや素振りを「本気で辛い」とは思わないと思うんです。
だから、仕事が辛いと感じているということは、その仕事を続けた先に夢や希望がないということなんですよね。
親世代からしたら信じられないようなことでお金を稼ぐ人、
例えば
・Youtuber
・ブロガー
・SNSを活用したマーケッター
などが台頭し、活躍しています。
彼らは、その是非や評価は様々ですが、「楽しいことを最優先」して稼いでいます。
仕事ではなく遊びながら稼いでいると言えるかもしれません。
こういう時代だからこそ盲目的に「仕事は辛いもの、辛さの先に成功がある」という価値観を受け入れてしまうと、新しい価値感を認め受け入れることを否定することに繋がり、この時代を生きていくための「足かせ」になってしまいます。
「真面目が一番!」という親がいたとしても遊び心は忘れてはいけませんし、「好き」をベースにした生き方を実現するハードルは、どんどん下がっているのが今の時代です。
男はこうあるべき 女はこうあるべき
性別による仕事観や人生のあり方は親世代とは大きく異なっています。
男は外で仕事をし、女は家で家事や子育てをするという価値観ではない人が確実に多くなっていると思いますが、親世代ではまだまだ昔の性別による役割を重視する傾向にあります。
親世代から、
・子どもを預けて働きにいくなんて
・男に家事をさせるなんて
などという価値観をいまだに押し付けられ、実家に帰省するたびに嫌な思いをしている人も多いのではないでしょうか?
これからも女性の社会進出は進むでしょうし、生き方も多様化してくるはずです。
男女の枠はどんどん少なくなり、できる人がやるという時代に確実になっていきます。
ますます、男だから、女だからと生き方を制限される時代ではなくなっていきます。
そんな時代に幸せな人生を歩むためには、
- 自分の好きなこと、嫌なことをはっきりし、基準を設けておく
- 価値観の似た人、受け入れてくれる人と繋がる
- 好き嫌いを中心にした基準でもいきていける力を持っておく
ことです。
もう嫌なことを我慢してやる時代ではありません。
人生観 結婚観
ボクは36歳で結婚しました。その時妻は31歳でした。
今なら割と平均的だと思いますが、親にしてみたら「やっと・・・」という思いがあったようです。
[aside type="boader"]親世代の人生観・結婚観
・早く結婚して家庭を持ちなさい
・女は結婚して子どもを育てることが幸せ
・同棲なんてダメ まして結婚前に子どもを作るなんて
・好きなことよりも安定優先で仕事を選びなさい
・賃貸なんかよりマイホームを建てるべき
[/aside]
男のボクよりも、もしかしたら女性の方がいろんな言われ方で人生観を押し付けられているのかもしれません。
それでもかなり親世代に価値観も変わってきたと思いますが、まだまだ「なにそれ?いつの時代?」と感じることも多いと思います。
親が思う、過去のテンプレート的な生き方に少なくともボクは幸せを感じませんし、そういう人は確実に増えていると思います。
ただ、「子どもが欲しい」と望む人は、特に女性は年齢的なタイムリミットがあるのも事実ですが、それでも今は多様な方法で、その気になればいつだって子どもを持つことはできます。
要は、
自分の価値観を明確にし、人生におけるやりたいことの優先順位をはっきりさせておくこと
が、幸せな人生を送る上で重要なことだということです。
親が時代錯誤な価値観を押し付けてくる理由
親世代が自分の価値観を押し付けてくる理由は、大きく以下の3つのようなものがあります。
- 自分の成功体験に基づくアドバイスのつもり
- 自分ができなかったことの反映、子を通じた人生へのリベンジ
- 自分の世間体、体裁
です。
1.成功体験に基づくアドバイス
自分がしてきたこと、その中でうまくいったことを「アドバイス」しています。
そのアドバイスを受けるほうとしては、時代背景や情勢、自分自身の価値観などと照らし、親世代とは大きく状況が異なることを前提にそのアドバイスを取り入れるか聞き流すか、判断することが重要です。
2.自分ができなかったことの反映 人生のリベンジを託す
やりたかったけどできなかったこと、または失敗してしまったこと、辛かったことを子どもにしてほしくないという「親心」
だとしても、
親のために人生を歩んでいるのではありません
よね。
1も2も子を思う親心と言えなくないですが、それにしたがって生きることは自分で考えることを放棄しているとも言えます。
3.自分の世間体、体裁
これが一番バカバカしいこと。
世間体や体裁を気にして親が子どもに何かをアドバイスしているとしたら、親も自分の人生を歩んでいないということです。
親には親のプライドや立場がありますが、親が押し付けてくる「〜でなければならない」「〜するべき」といったつまらない世間体や体裁、常識を振り切って、自分自身の人生についてしっかりと考えていきたいですね!
まとめ
親には本当に、無条件で感謝すべきと思います。
だけど、ボクらは親とは別の、個としての存在です。
自分の人生は自分の責任で決める
その勇気が人生を成幸に導きます。
親との付き合い方
ボクは心理学の先生から親と子は共依存になりやすいと教わりました。
共依存とは、
・いつも気がつけば他人に振り回されている
・他人の言動で自分のコンディションの良し悪しが左右される
・頼まれていなくても「〇〇さんのために」と人のことを一生懸命にしている
・相手の反応が気になり、人の顔色を伺っている
依存関係のこと。
一見、親が子に価値観を押し付けて自立を妨げるように感じますが、その価値観を受け入れることで子が親の自立を妨げることにもなる関係です。
普段は親の価値観を鬱陶しく感じながら、都合がいい風に親に頼ったりする。
共依存を抜け出すために必要なことは、
- 親に過剰に頼らない
- 自立した責任ある人生を送る決意
- 自分の人生を生きる勇気
が必要です。
つい過剰な依存に気づかないまま陥りそうな親子関係ですが、「親子とはいえ他人である意識を持つ」ことがとても大切です。
他人であると割り切ることは、相手を「個の存在として認める」ことに繋がります。
親への感謝を持ちつつ、自分の人生を歩む勇気をもって、成幸人生を歩んでいきましょう!