若い頃は、お金に振り回される人生を送ってきました。
お金のチカラを自分の魅力や能力だと勘違いしていたこともありますし、お金に救われたこともあります。
そして何より、お金について本当に無知でした。
お金が教えてくれた大切なこと
生きていくのに必要なアイテムなのに、そのことについてあまり教えられることはないお金のこと。
教えられないばかりか、お金について話したり考えたりすることは卑しいことという、無言の圧力さえ感じて暮らしていました。
そもそもお金は
- 真面目に働くことでお金は入ってくる
- 他人より努力すれば入ってくるお金は増える
といった、今だったら いやいや・・・そんなことないよ・・・ ということを信じていました。
また、
- 立派なことをして立派な人になればたくさんお金がもらえる
- みんなからすごいと言われる人になれば、入ってくるお金は増える
と、ずっと長い間 思っていたんですね。
まぁ、確かにそういう面はないこともない。
でも、
自分よりも遥かに収入が多い人を見て、はたして この人は立派なのだろうか・・・ と疑問に感じたこともありますし、自分の年収相当が月収だという人を見て、この人は自分より12倍も立派ですごい人なのだろうか・・・ いやそんなことないよなぁ。。。 と思ったこともあります。
今でも、非正規で年収が低い人や不遇な状態にある人を指して、怠けて努力してこなかったからだという人もいますが、わたしは必ずしもそうは思いません。
人一倍努力しても、会社が倒産してしまったり置かれた環境や重ねてしまった年齢などで非正規でしか採用されないこともあります。
努力と収入は比例しませんし、立派だとは思えない人がお金持ちだったりするからです。
別に、収入が多いからだとかたくさんの資産を持っているからとか、実はどうでもいいことだったりします
お金の量は成功や幸せの尺度ではありません。
お金持ちになることが人生においての豊かさや成功や幸せではないのですが、幸せや豊かさの自分なりの定義づけができていない人にとっては、どうしてもこの価値観から抜け出すことは難しいように感じます。
お金持ちはなぜお金持ちになったか
お金持ちかどうかと、努力や真面目さ、立派であることとは必ずしも無関係であることは、イメージできると思います。
(どっかの仮想通貨長者みたいな)詐欺的な方法で儲けた人もいれば、従業員を安く長時間働かせているブラック企業の経営者も、なんで? と思いますがお金持ちだったりします。
お金を持っているからと言って、必ずしもすごいとか偉いとかではないことがわかりますよね。
お金持ちになるかどうかは単純に、お金を稼ぐ方法を知っていたからです。
お金を稼ぐ方法は、大きく分けると以下の2つ。
- 労働によって時間をお金に換える
- お金を生み出す、あるいは自分へ流れ込む仕組みを作り、利用する
です。
大体の人は、1をがんばりますよね。
1を頑張る人は自分に入るお金を増やすために、
- 時間を長くする
- 時間当たりの単価をあげる
のどちらか(あるいは両方)を目指しますが、このうち 時間当たりの単価を上げるのはほとんどの人はその権限がなく、上司や雇い主次第となりますので、当然 長い時間 労働しようとします。
ですが、
1日は24時間しかないので、自ずと上限が決まってしまうことになります。
1だけで月収1000万円という人は、いません。
お金の仕組みや本質を知っている人は、2 を活用しようとします。
その仕組みはいろいろありますが、わかりやすいのは事業であったり投資であったりですね。
お金がお金を生み出すのが金利ですし、成長の価値がお金に変わるのが株式だったりします。
- 事業を起こす・継続するのはハードルが高いイメージがあること
- 仕組みや制度も整ってきて投資がやりやすくなったこと
などがあって、最近は 投資(すなわち 2 )を活用する人が多くなってきていますよね。
ただし、2 を活用するのは 元手が必要なので、1の方法も必要です。
お金持ちであるかどうかは努力とか真面目とか、立派とかではなく、単純にお金を得る方法を知っていて、それを活用したかによることがわかると思います。
間違いのないことは、お金をたくさん持っている人がそうでない人に比べて必ずしも立派だとか真面目だとか、一生懸命努力をした人とは限らないということです。
お金持ちになるかならないかは、どんな人と出会うか、どんな機会に恵まれるかなどいろんな意味を含めた運任せであるとも言えると思っています。
幸せを自分で定義することが幸せの始まり
多分、お金がたくさん欲しいと思う人は、お金があれば問題が解決し幸せになると思っているのだと思います。
私自身が思う幸せな人生とは、
ポジティブもネガティブも含めて、たくさんの感情を味わうことができる人生です。
嬉しいとか悲しいとか、満足とか残念とかの感情です。
それには何かしらの体験が必要で、何かを体験する数を増やすためにはお金がある程度あった方がいいと思うことは、否定しません。
だけど、
子供や大切な人が笑いかけてくれたり、ご飯が美味しかったり無くしたと思っていたものが見つかったりしただけでも、幸せです。
お金があることが幸せという定義づけをするとお金がないと不幸せということになりますが、幸せの定義とは誰もが自分で決めることができるということは認識しておくべきことですね。