よく言われるように、近い将来 預金封鎖があるかもしれない・・・
という心配は実はあまりしていませんが、日本の将来についてはとても不安に思っています。
なのに、大切なお金を日本にだけしか持っていないというのも変だな、という思いもあって、2015年1月に香港日帰りでHSBC香港の口座を開きました。
HSBCはマルチカレンシーなのでその口座内に米ドルを持つこともできますが、やっぱりアメリカの銀行口座も欲しいなと思い探していたところ、三菱UFJ系のユニオンバンクが、アメリカに渡航しなくても郵送で口座開設できることを知りました。
同じような思いの方やもっと具体的に
- アメリカに留学予定がある
- アメリカへの出張が多い
- よくアメリカに旅行へ行く
- アメリカが好き
という理由なども含めて口座を開きたい方の参考になればという思いと、自分自身の忘備録的な意味合いを込めて、この記事を書いています。
ユニオンバンクとは
MUFG Union Bank, N.A.(ユニオンバンク)は、世界で最大級の金融機関の一つである三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)のグループ銀行です。ユニオンバンクは、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州において、360を超える支店を展開しており、邦銀の米国グループ銀行としては、最大規模を誇ります。MUFGグループの一員として、ユニオンバンクは約150年にわたり、質の高いサービスと革新的な商品を提供しています。
▶︎ ユニオンバンクの公式HP
この記事は、私が口座を開設した2017年9月の体験を元に、2020年4月時点で得られている情報で書いています。 変更点に気づいた時は随時更新(リライト)していますが、みなさまにおかれましてもご自身で現況をお確かめのほど、よろしくお願い致します。
日本で暮らすのに外貨を持っておくべきその理由
わたしは生粋の日本人で日本に住んでいいます。
また、今後も生活拠点は日本に置き、暮らしていくと思います。
ですが、
日本以外の場所に日本円以外でお金を持っておくということは重要だと考えています。
そんな中、三菱東京UFJ銀行の口座を持っていれば作れるユニオンバンク口座は、それだけでメリットだと思っていますが、ざっと以下のようなことも大きなメリットと言えると思います。
ユニオンバンクの口座を持つメリット
ユニオンバンク口座を持つメリット
- 米ドルを日本の銀行の外貨預金口座ではなく、アメリカの銀行の普通預金口座で持てる
- アメリカに旅行した場合、両替の手間や損失なくドルをそのまま引き出して使える
- 配偶者と共同名義の口座なので、万一の時、何かとラク
そしてもちろん、ゆうちょ銀行やセブンのATMなどで日本円で引き出すことができます。
円安に進めば、ちょっとした為替差益が生まれるので有利ですね!
また、何かあった時は日本語で問い合わせできるので、その点においても安心感は高いものがあります。
(▶︎ ユニオンバンク 日本語ページ)
ユニオンバンクで保有するドル預金は日本の預金保険制度の対象ではありませんが、米国の預金保険制度(FDIC)の対象であり一定額まで保護されます。
こんな人はメリットが大きい
- お金を保有する場所と通過の分散をしてリスクをヘッジしておいた方がいいと思う人
- アメリカに行った時、両替の手間や手数料なしに自分の口座からドルを引き出せたら便利だな〜 と思う人
- 留学している子供さんへの送金口座としての活用や、出張でアメリカへよく行く方
- 夫や妻に知られずへそくりを作りたい人
なお、ユニオンバンクの残高は日本にある提携ATMで日本円で引き出せますが、入金はATMからはできません。
銀行窓口などで「海外送金」の手続きをする必要があります。
でも、窓口が空いている時間になかなか行けなかったり、行ったとしても長時間待たされたりするので、ボクは海外送金業者を使っています。
手数料も銀行よりも安い場合が多いですし、何より時間や曜日を気にすることなく送金手続きができるのが魅力です。
よく使う送金業者は、TransferWise(トランスファーワイズ )です。
トランスファーワイズはアメリカだけでなく世界各国へ送金できます。
また操作も簡単で手軽なので、100万円相当未満の送金なら断然トランスファーワイズがオススメです!
日本にいながらアメリカの銀行口座を開設
HSBC香港の口座開設は現地に行く必要がありましたが、アメリカのユニオンバンクは、三菱UFJ銀行の「海外口座ご紹介サービス」を活用すると渡航する必要はなく、英語もいらずアメリカの銀行の口座を開く手続きが自宅で出来ます。
(一部 英語の書類がありますが、詳しくてわかりやすい解説書が付いてきますので心配いりません)
口座開設は無料です。
ただし、口座開設後60日以内に送金しないと口座がクローズされてしまうので、口座開設したら早めに送金することが必要です。

なぜなら、残高300米ドル未満だと、口座維持管理手数料が必要だからです。(セービングアカウントの場合)
ユニオンバンク口座開設の条件
ユニオンバンクの口座を開設するために、
「三菱UFJ銀行の口座を保有していること」
が、条件となります。
申し込み時に三菱UFJ銀行の店番や口座番号が必要となりますので、三菱UFJに口座を持っていない人は先に作っておきましょう!
近くに支店がないという方も、インターネットで開設できるので心配は無用です。
注意ポイント
すでに三菱UFJ銀行の口座を持っている方も、登録住所など変更はありませんか?ユニオンバンクの口座開設用紙に記入する情報と相違があれば、受け付けてもらえません。
過去に口座開設をして住所変更などをせずに放置していないか、ぜひご確認ください!
資料を請求する
三菱UFJ銀行の「海外口座ご紹介サービス」のページに行き、下の方へスクロールしていくと、↓ こんなボタンがあるので、資料請求をポチッと。
三菱UFJ銀行の支店窓口でも開設手続きができるようですが、銀行の営業時間内に行けることもマレなので、迷わず「資料請求」を押しましょう。
PDF版は自分で印刷しなきゃいけないので、 資料を請求しました。
急いでいる方はPDF版をプリントアウトして使いましょう!
請求した書類は3〜4日で届きます。
口座の種類を選択、キャッシュカードの発行も申請
アメリカ合衆国の銀行は、ユニオンバンクに限らず2種類の口座があります。
- セービングスアカウント (貯蓄用の口座)
- チェッキングアカウント (決済用の口座)
日本の銀行の普通預金口座に当たるのがセービングスアカウントです。
一方、日本でいう当座預金の役割を持つのがチェッキングアカウントですが、アメリカでは家賃の支払いや公共料金の支払いに小切手で決済することも多く、アメリカで生活する場合は個人小切手の発行をするのに不可欠なのだそうです。
また、デビットカードで決済する場合にもチェッキングアカウントが必要となります。
口座の種類と口座維手数料
口座の種類とその特徴について、簡単に一覧にしておきますのでご参考ください。
セービングス・アカウント (商品名:Regular Savings) |
チェッキング・アカウント (商品名:Union Bank Essentials Checking) |
|
口座の目的 | 一般的に貯蓄を目的とする口座 | 決済用口座(米国での生活に不可欠) |
適用通貨 | 米ドル | 米ドル |
適用利率 | ユニオンバンク所定の利率 | 付利されない |
口座開設に必要な最低預入金額 | 0米ドル 口座の開設日より60日以上入金がなく口座残高が0米ドルのままの場合、口座は解約。 |
100米ドル 口座の開設日より60日以内に100米ドル以上の初回入金がない場合、口座は解約。 |
口座維持に必要な残高 | 0米ドルを超える金額 | 0米ドルを超える金額 |
口座開設手数料 | かからない | かからない |
口座維持手数料 | 4米ドル/月
毎日の口座残高が300米ドル以上の場合、または毎月少なくとも1回、25米ドル以上のご入金があった場合は無料。 |
残高明細をオンラインで受け取る場合:8米ドル/月 残高明細を郵送で受け取る場合:10米ドル/月残高証明書と共に小切手の画像の郵送をご希望の場合、3米ドル/月の追加手数料が発生。毎月の残高明細書対象期間中、以下のいずれかに該当する場合、口座維持手数料は無料。・給与振込(direct deposit)の合計預入額が500米ドル以上 ・モバイルバンキングによる500米ドル以上の小切手入金 ・月間平均残高が1,500米ドル以上 ・他の関連預金口座との合計月間残高が5,000米ドル以上(関連口座の名義人には、ご本人の名義が含まれている必要があります。) |
超過取引手数料 | 月に6回の制限回数を超えた取引を行った場合、1回毎に15米ドルの手数料が必要。 | ーーーーーーーー |
預金保険 | 米国の預金保険制度(FDIC)の対象であり、一定額まで保護 | 米国の預金保険制度(FDIC)の対象であり、一定額まで保護 |
口座維持手数料について
口座維持手数料を徴収するところは海外の銀行では一般的です。
HSBC香港の場合、残高が一定額を下回ると手数料がかかっていましたが2019年8月からかからなくなりました。
ユニオンバンクのセービングスアカウントの場合は、
口座維持管理手数料
口座維持手数料:毎月 4USドル
ただし、
- 口座残高が300 USドル以上の場合
- 毎月1回以上、25USドル以上の入金がある場合
無料となります。
つまり
毎月、300 USドル以上の残高があれば、口座維持手数料は無料 ということです。
自分の口座開設の目的からセービングスアカウントのみを開設します。
ATMのキャッシュカードを発行する場合は、口座開設時に記入する書類のチェックボックスにチェックを入れればOKです。
キャッシュカードは「口座開設完了のご連絡」到着後、別便で送られて来ます。
アメリカドルを保有する口座を開設する目的として、アメリカに旅行に行ったときに気軽に現地通貨(USドル)で引き出したい。 という思惑があります。
ユニオンバンクのキャッシュカードは、アメリカ国内約600台以上のATMと200台近い提携ATM、さらにUnion Bank ATM、Cirrus、STAR、MasterCard、およびMaestroマークのついた世界中のATMで、現地通貨での引き出しができます。
口座開設から送金までの流れは簡単!
口座開設までの流れは簡単で、ほぼ全て日本語でOKです。
一部、英語の書類がありますが、詳しく優しい解説書(手順書)が付いていますので問題ありません。
口座開設までの流れは以下の通りです。
step
1
口座開設資料を請求またはプリントアウトする
前述の三菱UFJ銀行の「海外口座ご紹介サービス」のページから資料請求する。
PDFをダウンロードでも申し込みできるようですがわたしは郵送で資料を請求しました。
step
2
資料が届いたら、手順書を見ながら記入する
- 三菱UFJ銀行への「取次依頼書」
- ユニオンバンクへの「預金口座開設申込書」
- アメリカの税法上必要な「W-8BENフォーム」
を記入しますが、記入例(手順書)を見ながらおよそ20分もあれば記入完了します。
自分の経験では他人から「簡単ですよ!」と言われたことでも、非常にややこしくて難しかった経験が何度かあります。
でも本当に簡単でした(笑)
というのも、手順書の作りが親切!
まったく心配いりません^^
注意点は、「取次依頼書」に保有する三菱UFJ銀行の支店・口座番号を記入する必要がありますので間違いなく記入すること。
わたしは自分の三菱UFJ銀行の口座登録住所を変更していなく、「取次依頼書」に書いた現住所との住所相違で戻ってきてしまいました。
step
3
本人確認書類を合わせて同封して発送
本人確認書類とは
- 日本国の運転免許証(住所変更などがある場合は裏面も)
- パスポート(顔写真のページと、所持人記入欄のページ)
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 個人番号(マイナンバー)カード(表面のみ)
- 運転経歴証明書
- 在留カード・特別永住者証明書
- クレジットカード(VISA、Master Card、American Express、DISCOVER、
JCB、Diners Clubのいずれか、家族カード・法人カード・コーポレートカード不可) - 健康保険証(裏面に住所等の記載がある場合は、裏面も)
上記いずれかですが、運転免許証・パスポート・健康保険証あたりが無難ですね。
step
4
口座開設完了通知が届く
しばらくすると、郵送で口座開設完了通知が届きます。
これで口座開設できました。
(右上のルーティングNo. 云々・・ は、私が書いたメモ)
step
5
送金する
口座開設完了通知には送金に必要な情報が書かれていますが、トランスファーワイズで送金するために必要な「ルーティングナンバー」は記載されていませんでした。
でもグーグルで調べるととても簡単に判明!
ユニオンバンク のルーティングナンバーは「122000496」でした。
(ルーティングナンバーとは、アメリカにおける「銀行番号」のこと。)
4の口座完了通知が届き、ルーティングナンバーがわかればもう送金できるのですが、まだ現時点ではキャッシュカードなどが届いていなく、ひとまずそれを待つことにします。
通貨分散とほったらかし米ドル預金
ユニオンバンクの口座開設を機に、今後の資産リスクに備えて分散して保有することと、旅行に行った時に旅費を引き出すことも考慮した「ほったらかし米ドル預金」を始めてみます。
未だに世界基軸通貨はやはり米ドルですし、今後もしばらくは・・・ 少なくともあと50年くらいは米ドルが基軸通貨であり続けると思っています。
世界の基軸通貨である米ドルの保有比率を増やしていきたいというのもありますし、アメリカやハワイに行くときの現地での旅行資金としても使えます。
アメリカ本土やハワイに旅行する時、その都度円から米ドルに両替すると手数料分がもったいないので、余裕ができたらユニオンバンクへ送金し、米ドルをどんどん貯蓄しつつ米ドルで引き出せるようにしておきたいと思います。
自分の資産は自分で守るんだ!
そんな熱い想いとともに、旅好きのわたくしとしては外貨を持つこと自体が楽しみの一つ。
これからも様々な情報を集め学びつつ、口座を開くチャンスがあればチャレンジしたいと思っています。
この記事が、アメリカの銀行口座を開設しようとされている方の、自分の資産は自分で守るんだ! という思いをお持ちの方、そしてわたくしと同じように、外貨を持つこと自体も楽しみのひとつ! という方の参考になれば嬉しいです。
<2017年9月14日追記>
本日、ユニオンバンクのウェルカムキットとキャッシュカードが届きました。
ウェルカムキットの中身は法律・契約関連書類などです。
送金はまだなので、送金が完了したらまた追記したいと思います。
<2017年9月29日 追記>
ユニオンバンクの口座開設も完了し、準備も整ったので格安の手数料で送金可能な TransferWise で日本円にして40,000円を送金することにしました。
8月以降、やや円安に振れていましたが、北朝鮮情勢が怪しかったのでどのタイミングで送金しようか迷っていました。
ただ、よく考えてみたら大金を送るわけではないので、そんなに大差ないですね・・・
以前、HSBC香港の口座への送金があまりにも簡単に、手数料も安く済んだので今回も トランスファーワイズ を利用します。
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日本円 40,000円 をアメリカ ユニオンバンクに送金した場合のレートとコストの比較はこの通りです。

2017年9月28日(木)時点のコスト比較はこの通り
トランスファーワイズ なら送金操作も簡単です
TransferWise のサイトから送金手続きの為に簡単な入力し、指定された口座に日本円で送金します。
するとこんなメールが登録アドレスに届きます。
間も無く、アメリカ ユニオンバンクへの送金手続きを開始してくれるそうです。
ちなみに、TransferWise のサイトにはこのようなステータスが表示されます。
まとめると、
日本円で 40,000円をアメリカへ送金する場合の(今回の)コスト
レート(日本円→USドル):0.0089
着金額は USD:350.90
日本円に換算すると 39,426円の着金となるので、為替コストも含んで 574円のコスト ということになります。
着金予定日は「明日の夕方ごろ」とのことなので、29日中には ユニオンバンクの口座に入金完了しそうです。
もちろん、自分の口座からTransferWise 指定の口座への送金手数料(振込手数料)はかかりますが、国内送金ですのでボクは ゼロ です。(皆さんも、振込手数料なんて払わない工夫されてますよね)
<2017年10月1日 追記>
先日 トランスファーワイズ で送金手続きを完了しましたが、追加でメール連絡がありました。
着金予定が少し遅れるようで、10月2日となるようです。
遅れると言っても通常の銀行間送金よりかなり早いです。
また、サイトで状況を確認できたりメールに状況を連絡をくれるので、安心して待っていることができますよね!
<2017年10月7日 追記>
先日 トランスファーワイズ で送金し、着金確認が遅れていましたが間違いなく着金しています。
海外への送金は何かと時間がかかったり手数料が高かったりしますが、トランスファーワイズ ならきっと今までで1番、送金コストを抑えられると思います。
トランスファーワイズ の口座開設も、とっても簡単です!
使い始めると、いちいち銀行窓口に行ったりすることも必要なくなるので超便利!
100万円相当以下の送金なら、トランスファーワイズ をお勧めします^^