幸せに生きていくために学ぶといいことってたくさんありますが、心理学はその一つと思います。
心理学と言っても臨床的・学術的なものではなく、普段の人間関係の中での心の仕組みや反応、対処の仕方や自分自身の在り方を心理学を通じて学んでおくと、余計なストレスや消耗がなくとても良い心の状態を保てます。
残念ながら、「この人がルールやマナーを守ってくれたらもっといい世の中になるのにな・・・」と思わせる人がいます。
でも、そんな人にルールを守る人になってください、変わってくださいと言っても無理ですよね。
だからと言ってイライラして怒りを感じるのも、ストレス。
自分自身が疲弊、消耗してしまいます。
コントロールすべきは相手ではなく自分
嫌な思いをした時に感じるイライラを少し解消し、人生の幸福度や満足度がアップする方法をお伝えできたらいいなと思います。
目次
ルールを守らない人に心を乱されないその方法
本来、法律をはじめ「通念」とか「マナー」も含めてルールは守るべきものですが、本当に大切なのは「自分の人生において大切なものは何か」ということを自分が理解しておくことです。
ルールを守らない人に心を乱されてイライラすることは、人生において大切なことではありませんよね。
自分も嫌な思いをさせているかもしれない
これを読んでくださっている方は、
- 混雑する電車の中でドア付近に棒立ちになり、乗り降りする人の邪魔する
- 自分の空間を確保しようと、少しでも体が当たると押し返す
- これ見よがしに大きなくしゃみや咳をする
- 舌打ちする
- その場にそぐわないほど、でかい声で話す
・・・
などの、人をイライラさせる行動をとっている人はいないと思います。
そんなつもりではなかったのに・・・
自分がされたら嫌なことはしない・・・
人を傷つけたり嫌な思いを与えたりしないように生きているつもりでも、知らず知らず傷つけたり嫌な思いをさせてしまっていることは人間世界で生きている限り、必ずあります。
誰しも、相手が発した何気ない言葉が思わぬ核心をついて傷ついたことはあるでしょうし、自分で自覚はないかもしれませんが、私もあなたも誰かを自覚なく知らないうちに傷つけてしまったことはあります。
自分がもし誰かを傷つけたり不快な思いをさせたことに気づいた時は、たとえ口に出さなくても「ごめん、そんなつもりじゃなかったのだけど・・・ 本当にごめんね。」って思うようにしています。
そんなつもりじゃなかったのだけど・・・
この感覚が身についてくると自分が誰かの言動で不快に感じたり傷ついた時に、
「もしかしたら、そんなつもりはなかったのかなぁ・・・」
と、許そうとするようになります。
この感覚は、他人を許しているようで実ば自分の感情を穏やかにしてくれるので、心を乱されることがなくなります。
正義が他人と自分を傷つけ苦しめる
心理学を学ぶと
正そうとする前にわかろうとせよ
という言葉によく出会います。
誰かの不快な言動を見た時、それらが自分に向けられるとなおさら被害者意識が湧いて感情的になり、「自分は正しくて相手が悪い」という思いが湧いてきます。
自分の常識や正義で相手をさばきたくなってしまいます。
自分の常識が「社会の通念で常識」であったとしても、頭の片隅には必ず自分の常識やルールが他人にも当てはまり同じ感覚を持っているわけではないということを、置いておく必要があります。
人と人とのコミュニケーションにおいて自分の正義や常識、ルールを振りかざすことは、同時に自分をがんじがらめにし苦しめることになります。
イライラする ルールを守らない人に怒りを感じたときに意識すること
誰かの言動にイライラしたり怒りを感じた時に、私自身が意識して考えることがあります。
他人にイラついた時に意識する5つのポイント
- 相手はわざと自分を困らせよう、怒らせようと思ってやっているのか
- 相手のイライラする言動は、客観的に誰もが不快に思うのか
- 相手の言動を受けて発する自分の不快な感情で周りを巻き込み煽り立てたりしていないか
- 相手の不快な言動をやめさせたいと相手に変化を求める前に、自分自身が変わることはできないか
- 相手の言動が気にならないくらいに、自分の感情をコントロールするにはどうしたらいいか
人生を幸せにするコツ
正義よりも大切なこと。
それは、自分が幸せな人生を送るために「今 この瞬間に大切なこと」を優先させることです。
他人の言動にいちいちイライラしている場合ではないですよね。
いかにしてフラットな感情を保つかにフォーカスして集中した方が、確実に幸せに近づきます。
それでも人間ですから、やっぱりイライラしたり怒りを感じたりすることはあります。
でも、自分の人生を幸せにすることにフォーカスしていれば、他人の言動などはあまり重要ではなくなります。
また、他人にいちいちイライラさせられるのは時間の無駄、命の無駄 と思えるようになります。
ぜひ自分自身の幸せにフォーカスして、生きていきましょう!