「自分で自分を褒めたい」
そういったのは、1996年のアトランタオリンピックで銅メダルを獲得した女子マラソンの有森裕子さんでした。
3着でも「自分で自分を褒めたい」
「自分で自分を褒めたい・・・」という言葉の前には、
「メダルの色は、銅かもしれませんけれども・・・。 終わってから、なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし、今回はそう思っていないし・・・」
とおっしゃっています。
「金や銀じゃなくて3着でしょ・・・」
有森選手はアトランタの前、バルセロナオリンピックの時に銀メダル、を獲得しているだけに他人からは「3着でしょ」と言われるかもしれない。
でも、バルセロナからアトランタの間の4年間に経験し乗り越えた怪我や手術。
「もう死んでしまいたい」と思うようなストレスを乗り越えて、そして苦しいレース展開を乗り越えての銅メダル。
他人からではなく自分で自分自身を評価し、心の底から出てきた言葉なんだと思います。
揺るぎない自信をつけるために
自分への評価(自己評価)が低く、なかなか自信を持てない人が増えているらしい。
わたくしもそうでした。
今でもつい他人と比較して「あぁ、駄目な奴だなぁ」と思って暗くなる時があります。
心理学で学んだ事によると、
人生において成功体験が非常に少ないから自分を認められず、自分への評価が低い。
さらにそのせいで、あらゆる事に行動を起こさないため、余計に自信をつける経験や機会を持てない。その結果、ますます自分を肯定したり自信が持てなくなってしまう。
とのことでした。
誰だって今まで生きてきたのだから、成功した! 上手く行った! ということは体験してるはず。
問題は、
頑張った → 成功した → 認められた(褒められた)→ うれしい!(と感じた)という、
はっきりと自分自身が認識できる機会が少ない
こと。
そのプロセスの中でも特に、
認められた(褒められた)経験と、その事で うれしい!と感じる経験が極めて重要
で、それを数多く経験した人が自分を肯定し認める(自分に自信を持つ)ようになれます。
そのために、
数多く行動し、成功でも失敗でもいいので「とりあえずの結果」を得るようにすることと、認めてくれる(なんらかの肯定的なフィードバックをくれる)仲間を持つ事が重要です。
特に、仲間からの肯定的なフィードバックは、大きな自信につながりますよね。
ただ、仲間は他人です。
他人から与えてもらった自信は、一過性の対処のようなものにすぎません。
風邪を引いた時にもらう薬と同じで、一時的に元気になったりパワーをもらったりすることはありますが、やはり重要なのは有森裕子さんのように、
「自分で自分を褒める」
こと。
これができた時に初めてその自信が自分の身となり骨となり、精神的柱となるのだと思います。
成功だけが結果ではありません
よく「結果」というと、「うまくいった結果」のことだと思う人が多いのですが、そうではないですよね。
仕事なんかで上司から、「とにかく結果を出してこい」なんて言われる事も多いと思いますが、それは言い換えれば「成功という結果を出してこい」です。
でも人生においては「失敗も重要な結果」です。
失敗という結果は、成功への中継点なんですよね。

成功と失敗は同じ方向にあります
他人からの褒め言葉だけでは、真の自信にはつながりません
他人からの評価では真の自信はつきません。
他者から肯定されても、自己肯定しなければ自信には繋がりません。
たしかに他人からの肯定的な言葉はやる気が湧くし、気分も上がります。
でも最終的には、厳しい練習をこなし、苦しい状況を乗り越えてやりきった、その上で銅メダルを獲得した有森裕子さんのように自分自身に対し褒めることができないと、揺るぎない自信はつかないんですね。
他人が言ってくれた肯定的なフィードバックを自分自身が受け入れられるからこそ、自信につながります。
肯定的であったとしても他人が言う言葉自体ではなく、自分が他人の言葉をどのように受け止めるかにかかっているんですね。
自分に自信を持つためにできることから始めよう
自分に自信を持つためには、
1 行動し
2 結果を得て
3 認めてもらい(褒めてもらい)
4 (自分が)嬉しいと感じる
ことが重要です。
3 は他人からのフィードバック
4 はフィードバックを自分が受け入れる ということです。
でも実際は、
(うわべだけの褒め言葉ではない)きちんとしたフィードバックをしてくれる仲間って、なかなかいないんですよね。
そして、結局のところ他人からの言葉は自分が受け入れる事ができなければ、無駄になってしまいます。
だったら、3 をすっ飛ばしてもいいのではないか とボクは思っています。
自分で目標を決めて行動し、結果を得る。
その結果に基づいて、自分で「やったー! できたー!」と肯定してみる。
それを繰り返す。
そんな事で本当に、「自己肯定感」が生まれて自分に自信を持てるようになります!
毎朝起きたらノートやスケジュール帳に、「きょうやること」を書きます。
いわゆる To Do リスト ですね。
そして夕方、ウチに帰ったらそのTo Do リストを見返し、「できた事」にフォーカスします。
そしてひとりでニヤつきながら(←ここ重要!)
「やったー! やると決めた事、できたー!」と、声に出して喜びます!
(ただし、誰にも聞かれないようにしないと、恥ずかしいです)
To Do リストには、難しい事を書く必要はありません。
例えば、
・今日会う人全員に、笑顔で挨拶をする
・今日は駅でエスカレーターではなく階段を使う
・定時から5分以内にタイムカードを押す
そんな何気ない日常の中で小さな目標を自分で決めて、確実にこなしていく。
そして確実にこなした自分を褒めてあげることが重要なんです。
ポイントは
「自分で決めて、確実にこなし、そんな自分を褒めてあげる」こと
最初はバカバカしいかもしれませんし、そのバカバカしさと変化の無さから1週間くらいでやめてしまうと思います。
でも、またはじめてみてください。
再び始めた時の最初の目標は、「ノートに今日やる事を書く」 です。
それを書いた瞬間、目標達成です! 笑
本当にそんな事でいいんです!
自信が持てると、大丈夫!って思えます
成功の反対ってなんだと思います?
過去、わたくしがわたくしのコーチから問われたこと。
「成功の反対は、失敗です・・・か?」
と答えたところ、
「正解です!・・・ 国語としては・・・」
と言われました。
続けて、
「人生においては、成功の反対は、何も行動しない です」と言われました。
何もしないと何も変化はありません。
何も変化はないというのは、実は少しずつ下降線を辿ることを意味します。
自分に自信が持てると、「何があっても大丈夫」と思えるようになるから不思議です。
そうなると、強いですよ!
いい意味で、他人の目なんてどうでもよくなります。
そうなれば、最強です!
自分で決めたことをやり、決めたゴールにたどり着く。
それが人生の成功(成幸)なんですよね。
バカバカしいと思うこと。
それを愚直に続けることが、遠回りのようで実は近道。
そのことだけ、まずは信じてみましょう。
あなたが決めたゴールにたどり着くために
【今日はどんな「ちょっとしたこと」をやりますか?】