Twitterをみていると、ファッション通販ZOZOTOWNのスタートトゥデイの社員、田端 信太朗 氏のツイートが原因で、炎上気味になっていました。
そのツイートがこれ↓
過労死には本人の責任もある。なぜならば物理的な拘束はなく、使用者側に殺意もないから。使用者の過失責任はあるかもしれないが、本人の責任もゼロではないというのが私の見解です。36協定もない一方的な残業強制が違法ということは同意OKですよね?だとしたら組合や従業員代表の責任もゼロではない。 https://t.co/EWL0BUrVXI
— 田端 信太郎@「ブランド人になれ!」7月発売 (@tabbata) 2018年6月2日
過去にも「働いたら負け」など、様々なツイートで話題になった田端氏。
結論からいうと、ボクも「本人の責任もある」側の意見です。
ただし、「今は」です。 以前は違いました。
目次
本人の責任もあると考える理由
自分の人生の舵取りは、自分でやるべき。と考えるからです。
アラフィフになって思うことは、
「楽しさや幸せを感じることに命をかけた方がいい」
「苦しさに命を削られるくらいなら、逃げ出せばいい」
です。
確かに、仕事は大切。
雇われてお金をもらう、それで生活をするわけだから、いい加減なことはしてはいけません。
給料って、雇い主が夢や目標を叶えるために従業員を使い、自分一人ではできないことを従業員に任せる。
代わりにやってくれたその対価だと思うんです。
言ってしまえば会社員はみんな、雇い主のために仕事をし給料をもらって生活しているわけですよね。
言い換えれば、自分の人生を他人に預けて生活の糧をもらっているとも言えます。
もし、本気で嫌だな・・・ 辛いな・・・ 苦しいな・・・ と思うのであれば、自分の人生の舵を自分でしっかり握る必要があると思うんです。
いや、経営者や経営者の代弁者である上司たち(部活の監督やコーチ含む)には「従業員や部下、その家族の人生を握っている」という自覚を持ってもらいたいのはやまやまですが、昨今の風潮や報道されたり話題になるような事象をみていると、無理ですよね?
きつい言い方になるかもしれませんが、
「いつまで他人に期待しているの?」
って思います。
死んじゃうほど嫌なら、それほど辛いなら、今すぐその場から離れたらいいと思います。
それをせずに「死ぬ」という選択をするのは、あまりにももったいない・・・
もしいま、「会社や仕事が辛くて死にたい」と思っている人がいるならば、「今すぐ辞めなよ。そんな仕事・・・」 って伝えたい。
疲れ切ると正常な判断や行動ができなくなる
そういうボクも以前は、辛くても辞めたらお金がなくなって生きていけない。 だから仕事は辞められないと思っていました。
以前にもどこかで書きましたが、月間で360〜400時間くらい働いていた時は本当にしんどくて、運転中に信号待ちでそのまま寝ちゃったり、電車を待っているホームでなぜかまっすぐ歩けずに、知らない間に線路側に寄って行ってしまったりしました。
そんな状態だから脳もうまく働いていなかったのか、上司から指示されたことを忘れてしまったり、前はスムーズにできたこと(例えば会議の議事録取ったりまとめたり)ができなくなり、ケアレスなミスが続いたりしてそのことで叱責を受けたりして、本当にどうしようもなく辛かった時期がありました。
失語症?と思うくらい言葉が出てこなくなったり、勝手に涙が出て止まらなくなったりもしました。
その時は、「違法で不当な働かせ方をしている会社を、もし死んだら訴えてもらえるように証拠を残しておこう」とか、「労働基準法なんて結局のところ関係ないんだな・・・」とか思っていました。
でも、そんな考え方の転機になったのは、本当に死にかけた時。
運転中にいつの間にか対向車線に飛び出してしまい、もう少しのところで大きなトラックと正面衝突するところでした。
幸い、間一髪で衝突を回避し逃げ込んだコンビニの駐車場で誰かが脳内で問いかけてきたんです。
「人生、楽しかった?」って。
その時に「ハッ」として、「いやいや、全然楽しくねぇよ!これから楽しくしたいよ! 」と思えたんですね。
そう思えたことは、今思えばラッキーでした。
なぜ「これから楽しくしたいよ!」と思えたか
多分ですが、以前これもどっかで書きましたが、フィリピンのアマンプロ ってところに行ったんです。
新婚旅行で行ったのですが、それはもうボクにとって若い時からの憧れの地、夢だったんですね。
新婚旅行のワクワクよりも、若い時から抱いていた「アマンプロに行きたい!」っていう夢が叶ったことの方が、数倍嬉しくてワクワクしていました。
その実感があったから、「人生 もっと楽しくしていきたい!」と思えたのだと思います。
だから、夢を持つこと、目標や「やりたいこと」を持つことって、本当に重要なんだ!っていうことを、特に若い人には伝えたいと思っています。
「夢を持つってなんかプレッシャーに感じるから、私は持たないようにしている」っていう人も増えていると聞いたことがありますが、そんなのもったいない!
単なる憧れでもいいので、こうしたい! あんなことが実現したらいいな! っていうものを持って欲しいと思います。
自分の人生の舵取りを自分で行うために
ボクは結局、長時間労働していた会社を辞めました。
お金の心配やそのほかいろいろなことに不安を感じながら辞めたのですが、今 こうして生きることができています。
結果論でしかありませんが、なんとかなります!
本当に、それは信じていいと断言します。
正確には、「なんとかなる」のではなく、「自分でなんとかしている」ということです。
生きたい! 人生楽しみたい! と真剣に思えるようになれば、脳がそういう情報を集めてくれるので、それに従って行動するだけ。
もちろん、突然 大金持ちになったり大笑いして暮らせるような現実はやってきませんが、次第に「あっ、そっちの方向に向かっているよね!」という実感がもてるようになってきます。
だから本当に、辛くてしんどくてどうしようもない・・・ と思っている人は自分で死なんか選ぶ前に、逃げ出せば・・・? って思います。
ボクは、ある宗教で言われるような「現生は苦行の場。修行を全うしたもののみが天国へいける」のような教えは本当に嫌いです。
むしろ「人生やったもん勝ち」「楽しんだもん勝ち」だと思っています。
ただ、そう思えるようになったのも、「逃げ出したから」なんですよね。
自分の人生の舵取りを自分で行うためには、まず脳が自分で判断できる状態になっていることが大切です。
そのために、
追い込まれる前からある程度の準備を進めておく
追い込まれてしまったら、その環境から逃げ出す
ことが重要です。
準備しておく
ボクは、追い込まれてから逃げ出し、その後 脳が回復するまでちょっと時間がかかりました。
言葉がなかなか出なかったり、突然眠気に襲われたりすることがしばらく続きました。
ただ、「自己都合退社」でも、ある程度の書類や客観的資料があれば、失業手当は待機期間なく割とすぐにもらえます。
そんな状態でも、ちょっとずつ本を読むようにしました。
その中でも、苫米地英人氏の「本当はすごい私」という本が面白かったです。
正直なところ、苫米地氏の書かれることはよくわからない(笑)のですが、わからないままなんとなく腑に落ちる・・・ という感覚がボクにはありました。
この本は、10個のメッセージが脳の奥から力を引き出し、心の底から楽しく満ち足りた人生を歩むヒントをくれた気がします。
また、時間は過去から未来へではなく、未来から過去へ向かって流れているというその理由や理論を、なんとなく腑に落ちるように書いてくださっています。
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本当はすごい私 一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード [ 苫米地英人 ] |
[btn class="rich_yellow"]本当はすごい私 一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード [ 苫米地英人 ] [/btn]
これに限らず、読書でいろんな考え方を知るということは重要で、そのことがあったからいろんな価値観を受け入れられ、「現状から逃げられない」という謎の呪縛から解き放たれることができると、今となっては思います。
そのほか、どんな人生を送りたいかで準備しておくといいことは違うのですが、読書で視野を広げておくことの他に、投資でお金について学ぶこと、ブログで思いを言葉にして発信することは、準備しておいていいのではないかと思います。
死んでも悲しむのは遺族だけ
もう死んでしまいたい・・・ そんな気持ちもわからなくありません。
実際に「死」という行動を自ら取るときは、もうそれしか方法がない・・・ というように追い詰められた気持ちになっているのだと思います。
でも実際は「追い詰められる」というよりは、自分で「追い込んでしまっている」という方が、近いんですよね。
周りが見えなくなっているから。
でもちょっと視界を広げてみるといろんな価値観がありいろんな生き方があり、お金の問題も、実際の話 無茶しなければなんとかなります。
もし、抗議の意味を込めて死んでも、結局のところ遺族が悲しむだけで何にも変わらないですよ。。
のらりくらりといい加減なこと言って、時間の経過とともに過去という闇に葬られるだけですから。
ただ、何があっても、自分を大切に思ってくれている人を悲しませてはいけないと思うんです。
だからもし、本当に今辛い思いをしている人がいても、自分で死ぬことを選択することは辞めてほしいと思います。
死んでも何も変わりませんが、生きていれば徐々にではありますが、確実に自分の望む方向へ変わることはできますから。