わたしは基本的に、複業推奨派。
複数の収入源を持っておくことは、幸せな人生を送るために必要不可欠なことだと思っています。
もっとも、会社員の他にもう一つ、アルバイトをしましょう・・・ とか、土日を使って副業を!なんていう、「労働を増やしましょう」ということではありますせん。
わたしの考える「複業」についてはまた機会があれば書かせていただくことにして、「働けなくなった時の給与保障に・・・!」と最近人気らしい保険について、わたしの考え方を書いてみたいと思います。
ご参考、ご検討の一助になれば幸いです。
目次
就業不能保険 給与サポート保険は必要か
就業不能保険とは
病気やケガで働けなくなり、長期間収入を得ることができない就業不能状態になった場合の保障を確保できる保険商品。通常の医療保険などではサポートされない部分を補うもので、「家族の生活はもちろん、住宅や車のローン返済中の方もこの保険で」などのセールトークで売り上げを伸ばしています。
新たな保険加入よりもやるべきこと
日本人なら誰もが強制的に加入させられている保険があります。
いわゆる「社会保険」ですが、これらを活用しても足りない・・・ と思うなら、加入しておくと一定の安心は得られますよね。
ただ、その安心と引き換えに保険料の出費が増えますが・・・
というわけで、特に会社員の人なら特に、新たに就業不能保険、給与サポート保険に加入する前に自分の生活、収支バランス、他の資産の構築や運用を合わせて、検討する必要があると思います。
就業不能保険の必要性
というわけで結論を言ってしまえば、わたしとして就業不能保険の必要性は「否」、もしくは優先度は低い という結論に達しています。
基本的に保険は、ある程度の貯蓄があればそのほとんどは不要だと思っています。
なぜなら、先ほども書きましたが、社会保険にすでに加入しているからです。
新たに保険に加入するその資金を用いて、別の方法で健康づくりをしたり資産作りをしたいと考えています。
「ある程度の貯蓄」とはいくらか・・・ は、その人の年齢や家族構成、生活レベルによりますが、現金預金だけでなく比較的流動性の高い資産を含め、年収分程度があればいいかなと。
就業不能保険にかける資金を効率のいい運用に回せば、それが将来にわたる資産構築の役に立ってくれますし、配当などが「給与サポート」になりますよね。
働けなくなったらまずやること
働けなくなった時の不安とは具体的には、収入源がなくなってしまうことだと思います。
まずは有給休暇を使う
会社員の方ならほとんどの場合、有給休暇を使えば日曜日などの公休日を合わせると、1ヶ月から2ヶ月は給料が出る状態でお休みできますよね。
例えば、ガンを患ってしまった場合、私の父の例ですが(会社員ではなく高齢者=76歳)、胃がんの手術で6泊7日でした。
早期発見だったため、開腹ではなく内視鏡での切除だったのでその程度で済んだのですが、退院してきた当日の夜(いいのか悪いのか知りませんが)トンカツが食べたいと言って2切れほど食べられるほどにまで回復していました。
余分を見ても、早期発見なら2週間〜3週間も休めば仕事に復帰できそうです。
(だから定期的な健診って大事ですね!)
有給消化で対処できそうできそうですね。
傷病手当もあります
有給を消化してしまったら、次は傷病手当を活用です。
傷病手当は、仕事中以外に負った怪我、病気、出産や育児、介護などで仕事ができないときに申請・支給されるもの。
条件がありますが、受け取れる期間は次の通りです。
傷病手当の支給期間と額
【病気・ケガの場合】 1年6か月間
【結核性の病気】 3年間
【支給額】 1日につき標準報酬日額×2/3
結構、手厚いですよね。
仮に標準報酬の日額が1万5000円なら、1万円を1年6ヶ月に渡ってもらえます。
日額1万円ということはひと月で30万円ですから、まぁまぁですよね。
高額医療費制度も活用
医療費が高額になったら30万あっても・・・ という心配も無用です。
でも、高額医療費制度を申請すれば払うべき医療費は一定額にまで抑えることができます。
ごく一般的な会社員なら、月10万を超える医療費の支払いはないと思われます。
最後の砦 障害年金
傷病手当を受けられる期間でも回復しなければ、「障害年金」があります。
これは等級によって、また会社員と公務員、自営業者などでも違いがあります。
年金は老後のためという思い込みというか「無知」な部分がありますので、一度じっくり調べてみるといいと思います。
思っている以上に手厚い日本の保険制度
会社員の方は特に、もうすでに手厚い社会保障の中で生活しています。
もちろん安くはない「保険料」を払っているのですが、無知で使えない・・・・ ということは、避けたいですよね。
就業不能保険、給与サポート保険を検討する前に、すでに自分が持っている権利(有給休暇など)とすでに加入している私的な保険(医療保険など)がカバーしてくれる範囲、社会保険で使える制度やその仕組みについて、調べてみるのがいいと思います。
問題は貯蓄がない人
会社員ではない人(自営業など)は、働けなくなったら収入がゼロ。
有給もありませんしね。。。
そのような場合は保険の検討もありですが、大部分の会社員の方には「不要」と言ってもいいかもしれません。
問題は、一定程度の貯蓄がない人と国保や年金を滞納している人。
そういう人はまず、保険を検討する前に生活そのものを見直す必要があります。
したがって、今すぐに「就業不能保険を検討すべき人はほぼいない」と、ちょっと強引ですが言ってしまいたい。
もちろんわたしの個人的な見解ですが、保険料を支払うよりも貯蓄と無理のない範囲での投資・運用をした方がよい。
また、保険料に出費するなら、健康づくりに出費する方がよいと、あえて言ってしまいたいと思います。
あなたはどう思いますか?