「毎月10万円、25年間積み立てると1億円の資産構築ができます!」という謳い文句で勧誘されるらしい RL360ですが、わたくしは懐疑的に見ています。
確かに、年率11〜12%の複利で運用できれば25年後に元本3000万円に対してトータル7200万〜8600万円の利息が付いている計算になるので、1億円を作ることができます。
が、25年間も続けて年率11〜12%以上の運用が可能ですかね?
一時的にはそのような高利回りを叩き出すことも不可能ではありませんが、25年もの長期に渡って安定的にその利回りを維持するというのは困難です。
過去の世界の長期投資の実績を見回しても、年4〜5%なら大成功ですね!
目次
マネーセミナーでFPに騙される
人生において重要なこと、お金や健康においては特に、権威者や資格を持っている人の話を鵜呑みにしてしまう人が多いようです。
権威者や権力者にへつらう傾向が日本人は強いという人もいますが、「自分で調べる、考える」ことや「客観的に比較する」ということが苦手なようです。
RL360 も、自分で考え、金融商品のひとつとして納得の上で契約するのであればなんの問題もないと思います。
わたくしが問題と思うのは、マネーセミナーに参加してそこで話した講師やFP、真面目にお金の相談をした際に担当したFPの話を鵜呑みにしてしまって投資を決定するという人が多いということ。
そして、いざ積立が始まると1〜2年はいいのですが、3年、4年と経過していくうちにマネーセミナーを行なった会社、そこの講師やお金の相談をしたFPと疎遠になって、連絡がつかない・・・ といった人があまりにも多いことです。
コミッション目当てのFP こんな文言に注意!
全部とは言いませんが、一般の人を対象に広く参加者を募ったりしているマネーセミナーやそこで話をするFP、一部の個人営業のFPは、本来の仕事である「お金や資産形成を通じてその人の人生を豊かにする」ことではなく、とりあえず契約させたら手に入るコミッション収入を目当てにしています。
だからそのセミナーや相談の時にこんな文言で勧誘します。

こういったセリフを聞いた時は、要注意です!
RL360などオフショア積立の一般的な利回り
オフショア積立の平均利回りは4〜6%程度
RL360に限らずオフショア積立の平均利回りは4〜6%程度です。
年ベースでマイナス運用になる事もあるので年々右肩上がりにどんどん増えていくのではなく、ドルコスト平均法を使って増えたり減ったりしながらもコツコツ外貨資産が形成できるイメージです。
右肩上がりのシミュレーショングラフを見せて、あたかも毎年順調に期待通りの利回りをアピールするFPや紹介者には注意しましょう。
あたかも順調に右肩上がりに増えていき、満期時に確実に1億円になると宣伝する紹介者がいるようですが、悪質極まりない勧誘です。
そんな上手い話はありません。
また、

などというFPや勧誘者もいるようです。
コミッション目当てのFPの常套句
「最初に多く積立ましょう」「25年積立てないと意味がありません」「減額や停止もできるから大丈夫」
これらは、明らかにコミッション目当ての勧誘です。
契約者が最初に設定した積立金が高ければ高いほど、積立期間が長ければ長いほど紹介者にも多くのコミッションが入る仕組みになっていることがほとんどです。
最初だけ多く積み立てて後から減額したり停止したりすると積立効率が悪くなり、手数料割合が増加します。(場合によっては手数料負けも)
よほど高い運用利回りを出さないと資産がどんどん目減りするので、このような積立は絶対にやめましょう。
最初から満期時まで一定額をコツコツやっていくのが最も良い方法です。
話を聞いた直後は気持ちが大きくなり、夢が膨らみます。
あとで減額すればいいかと、無理はしないようにしましょう。
そして多くの場合、減額したい時には紹介者と連絡が取れなくなっています。
また25年という長期契約を必須にしてくるのも、契約期間が長いほうがコミッションが多く入るため。
本当に相談者のことを考えているなら、その人の年齢やライフスタイル、ライフプランにあった金額や期間を提案してくれるはずです。
相談者が「英語の契約書が不安」「何かあった時に相談を日本語でしたい」などと不安を訴えると、

と、商品契約とは別に有料のメンバーシップに入会を勧めてくるケースもあるようです。
サポートやメンバーシップに勧誘さえたら要注意
オフショアの商品を契約する際の書面の一部は英語で書かれてありますが、IFAが無料で翻訳してくれるケースがほとんどです。
サインが必要な箇所も教えてくれるので、紹介者に翻訳してもらう必要はありません。
契約後のフォローも紹介者を通じてやる必要は一切無くIFAと直接のやり取りできます。
IFAはその為に保険会社との間に入って契約しているのであって、更に間に紹介者(FPやセミナー会社)を入れると手数料の二重払いとなります。
日本人が契約できるオフショア商品を扱うIFAには日本人が在籍していますので、言葉の壁も全くないことがほとんどです。
契約時や契約後に翻訳料や契約手数料、メンバーシップなどの入会金・年会費などを要求する紹介者はかなり悪質です。
IFA(アイエフエー)って?
IFA(金融商品仲介業)とは、保険会社や証券会社から独立して、金融に関してアドバイスを行う職業です。IFAはお客様のご希望に合った金融商品をおすすめし、純粋にお客様の立場に立って公正なアドバイスがすることが仕事です。消費者・契約者保護のため、多くの保険会社は顧客と直接契約することができず、IFAを通じて商品を購入・契約します。
そして、25年もの長期間、払い続ける自身がない・・・ 25年先なんてどうなっているかわからないからそんな長期なら無理・・・などというと、

などと言ってくる場合があります。
手数料負けの恐れあり!
25年契約で最初の5年だけで積立てをやめてしまうと、多くの場合、運用手数料負けしてしまい、増えないどころか目減りしてしまうことも考えられます。
満期以降も運用継続できる事を考えると、最初から無理なく積立できる期間(5年契約など)にしておくべきですよね。
悪徳な紹介者は自分のコミッションの事しか考えていないので長期契約(25年など)しか勧めません。
契約期間は様々選べることがほとんどなので、自分の年齢やライフプランを考えて適切な期間を設定しましょう。
長期契約を勧められて断った時に嫌な顔をされたり、メンドくさそうなそぶりを見せる紹介者とは、ご縁は切りましょう!
また、選択肢を減らす意味で無知につけこむように、

などと焦らせてくる紹介者もいます。
RL360だけではありません
いま現在(2019年10月)時点で日本人が契約できるオフショア生保積立はRL360とインベスターズトラスト、プレミアトラスト、香港契約のサンライフとFTライフの5社あります。
本来、相談者のことを第一に年齢や資金、希望などを考慮して最適な商品を紹介するのが役割です。
ただし、日本人が契約できる日本以外の金融機関の商品が少なくなっていることは事実ですし、契約時にマイナンバーの登録が必須になっているのも事実です。
RL360長期積立てをすべきでない人
RL360(ロイヤルロンドン)をはじめ、その他のオフショア積立てや保険商品の話を聞いてすぐに飛びついてしまう人もどうかと思いますが、一旦持ち帰った後 自分なりにいろいろ調べた結果、ネガティブな記事ばかり目についてしまい不安に・・・ という人は、オフショア投資は避けたほうが無難です。
リテラシーのなさを表す心理状態になっているからです。
オフショアに限らず保険運用商品含む長期積立ては、5年くらいはマイナス運用になることもあります。
それでも自分の判断を信じて、「何としてもやり通す」くらいの気持ちがないと結果はでません。
大切なこと
- FPやセールスマンのいうことを鵜呑みにしないで判断する能力を身につけること
- 自分の身の丈にあった額や期間を判断できるよう、自分自身を知っておくこと
これはとても重要です。
オフショア商品の難易度は高くない
お金は大事。
だからこそ慎重になって然るべきです。
それだけに専門家や権威者、資格者のいうことを真に受けてしまいがちです。
オフショアの商品は、日本のそれらに比べてはるかに有利なことが多いですが、思うほどハードルは高くなく割と簡単に契約できます。
また、クレジットカードでも払い込めるものがほとんどで、契約の煩わしさも日本の商品とほとんど変わりありません。
重要なのは、リテラシーを高めておくこと。
そのために、
- いろんな話を聞いて、即決せずに自分自身で考えてみること
- 信頼できる仲間を作っておくこと
が重要です。
その手助けになればいいなと思って、facebookグループやメルマガで仲間づくりをしていますので、よかったらご登録くださいね。
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そのことで、人生を楽しむ仲間づくりができたらいいなと思っています。