何度かけても電話がつながらない。
やっと繋がったら、もうすでにいっぱい・・・
一体どうやったら予約が取れるんだろう・・・
こんな声も多い、名古屋 池下 セントラルガーデンにある「賛否両論」
行ってみて、予約が取れない理由と予約の取り方のコツと秘密、人気の理由がわかりましたのでどなたかの参考にいいなと思い、書かせていただきます。
目次
人気のお店 賛否両論
以前から行ってみたかった、予約が取れないお店としても有名な賛否両論。
ようやく名古屋 今池のセントラルガーデン内にあるお店に伺うことができました。
2018年3月、ずっと行きたかった賛否両論の予約が取れたので約2ヶ月後、有給を使って行ってきました。
予約が取りにくいお店として名高い賛否両論は、9月に行きたいなら7月1日というかんじで、行きたい月の2ヶ月前の初日に予約を取る必要がありますが、これがなかなかとれないんです。
賛否両論ってどんなお店?
ご存じない方もいらっしゃるかもしれないでの簡単に紹介させていただきます。
オーナーは 笠原将弘氏。
2004年に東京・恵比寿に1店目を開店。
「万人に好かれなくてもいい、自分の料理とやり方を認めてくれる人が来てくれれば。」との思いから店名を「賛否両論」とした。
すると笠原氏の独創的かつ上質な料理がお客さんの心を掴み、たちまち予約が取れないお店に!
2013年に今回わたしが訪れた名古屋に、翌年2014年には東京・広尾にも開店。
その他、三重県や東京・恵比寿ガーデンプレイスにもプロデュースされる店舗があります。
(参照:賛否両論公式HP)
わたしは笠原氏をTVなどを通じて拝見しただけですが、その印象は非常にはっきりと物事を話されるものの、ユーモアのセンスがあって、どこかいい意味で子供っぽいところがあります。
それはお店のコンセプトにも表れていて、賛否両論には「おしながき」がありません。
その理由は、
旬の食材を使用した「おまかせコース」の内容は、お召し上がりいただく直前までのお楽しみ。
子どもの頃、友達と遊んだ帰り道、「今日の晩ごはんは何かな?」と思いを巡らせた、あのワクワク感をいつまでも…。 (引用:賛否両論公式HPより)
賛否両論<名古屋>へのアクセス
賛否両論の直営店は3店舗ですが、それぞれ営業時間や定休日、おまかせコースの値段が違います。
名古屋のお店は
<昼>11:30~/13:30~ おまかせコース3,800円/6,800円
<夜>18:00~21:30 (ラストオーダー) おまかせコース6,800円/8,900円
となっていて、
定休日は月曜(祝日の場合は営業、翌火曜)です。
場所は、名古屋市千種区のナゴヤセントラルガーデン内 最寄りの駅は 地下鉄東山線 池下 または 今池です。
駅からは歩いて10分といったところでしょうか。
どちらかと言えば、池下駅の方が近いです。
わたしは、13:30から 6,800円のコースをチョイスしました。(予約時または事前に伝える必要があります)
服装は割とラフでOK ドレスコードはありません
こういうお店って、「どんな服を着ていけばいいの?」って迷うこと、ありませんか?
ご心配なく^^
割とラフでOKです。
といっても、Tシャツ短パンなどは避けたいですが、わたしはカーキのチノ、ポロシャツで行きましたし、お仕事的にそう言う業界の方なのか、破れたジーンズの方もいました。
もちろん、綺麗なワンピースの女性もおられましたよ!
HPなどをみても、ドレスコードは指定されていません。
ランチにちょうどいい量でした
逆光で見にくいですがこんな感じの外観です。
ちょっとうまく取れませんでしたが・・・ エンブレムもかっこいいです。
お店の玄関前まで来るとすぐに中から案内の方が来られ、その方に名前を告げるとスムーズに案内頂けました。
お店はカウンター席、テーブル席、お座敷があって、お店一番奥のカウンター席へ通して頂けました。
ちょっと緑も見えて、いい感じの席です。
お店全体(座敷除く)とカウンター内で作業をされる料理人が見える席は私の好みです!
職人さんの手さばきを見ているだけで楽しいです!(動画のつもりが録れていませんでした)
早く料理が来ないかな〜の図。
6800円のランチは、ワンドリンクとデザート全種込み
ランチの6,800円のコースにはアルコールを含むワンドリンク(グラス)が付いているということで、シャンパンを頂きました。
多分、Pommery Brut Royal のような気がします。(多分です)
一品目は
長芋そうめんとホタテ、ワカメの新生姜ジュレがけ
生姜の酸味が心地よく味を引き締めてくれる爽やかな一品。食欲を誘います。
長芋も細く綺麗に刻まれながら、しっかりシャキシャキの歯ごたえもあり!
二品目は
稚鮎の春巻きとヤングコーンのおかき揚げ
稚鮎のワタの苦味が絶品でした。
苦味を美味しく感じたのは、久しぶりな気がします。
人が感じる五味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)のなかでも苦味を美味しく感じさせるって難しいですよね、きっと。
全くの想像でしかありませんが、油の温度や揚げる時間などが絶妙なんでしょうね!
三品目は・・・
アイナメの酒蒸しと焼きなす
濃いわけではなく優しんだけど、しっかり、はっきりした味わい。 美味しいです^^
四品目は
お刺身 いぶりがっこの昆布醤油
タイのお刺身と、何かの炙りだったと思います。(説明 聞き逃しました)
細かく刻まれたいぶりがっこをお刺身にのっけて口に入れると、優しくふわっと昆布の香りが広がり塩味がお刺身の味わいを引き立てます!
これはおいしい!
あと、いちばん手前にある いちょう切りされた素材は、おナス。
焼いたり漬物になっていない、素のナス。
生野菜として食べるナスってはじめてかも。
かなり美味しかったです!
次は、
地鶏の山椒 さんが焼き ホワイトセロリのおろし添え
六品目には・・・
エビとインカのめざめ入り茶碗蒸し ブラウンマッシュルームソース。
器も見た目で楽しませてくれます。どれも個性ある器でお料理が提供されます!
インカのめざめってなんぞや? と思った方。
じゃがいもなんです!
ご存知でしたか?
インカのめざめという名前だけは知っていましたが、勝手なイメージで「マメ」だと思ってました(恥)
上にかかっているソースが「あまほろにが」な味わいで、エビとインカのめざめの甘みを引き立てている感じがしました!
そしてシメは
ハチク(淡竹)の炊き込みご飯です。
炊き込みご飯はおかわりできるそうですが、すでに満足の域です。
一部、口コミに
・全体的に量が少なめ
・男性には物足りないかも
と言ったものがありましたが、十分でした!
足りなければシメをおかわりすればいいですね!
そしてデザートですが、6品の中からチョイスします!
6,800円のコースは、6品全部食べることができるそう。
ですが、すでに結構お腹いっぱいなので2人で6品お願いしました。
この大場のシャーベットが爽やかで絶品でした!
また、焼き最中も美味しかったです!
あんこ お店で作ってらしゃるんですかね?
甘すぎず足りないこともなく、満腹近いお腹によく合うようにバランス調整されているのかな?
美味しかったです。
賛否両論 人気の秘密
予約が取れないということは人気なのですが、その人気の秘密は「お料理が美味しいから」の他に、わたしは次のように感じました。
メニューがないので毎回違う料理と味わいが楽しめる
お料理はお店のお任せで、こちらに選択権はありません。
といっても、苦手なものはないか と、席に着いた時に聞いてくれます。(が、何が出てくるかわからないので、答えにくいです)
シェフが、素材を季節に合わせてチョイス、たとえ同じ素材でも料理法が違うでしょうから、毎回違う出会いと楽しみがあります。
お店の予約は2ヶ月先しか取れないので必然的に2ヶ月先しか、食べに来れません。
2ヶ月先だと、季節も進んで旬のものも変わりますもんね。
ひと工夫がおしゃれ
一緒に行った妻曰く、器がかわいい。
盛り付けも味付けも、(当然と言えば当然ですが)なかなか思いつかない味付けだそうです。
特に今回は、アイナメの酒蒸しは蒸し暑い季節にぴったりの薄い味付けなのに、味がしっかりしていて、「料理習いたい!」と言ってました。
スタッフさんの数が多いので、すごく気が利きます
飲食店全体の傾向として、人をなるべく減らして効率よく・・・ という流れが顕著な気がしています。
でもこちらの賛否両論、スタッフさんの数が多くしかもテキパキ動かれるので、本当に心地いい。
食べ終わった器がそのまま長く置かれているといったことは、ありませんでした。
どのお客さんへも手際よく対応されています。
口コミに
・店員さんの対応が冷たい
というものがいくつかありましたが、自分としては冷たくは感じませんでした。
手際の良さがそのように感じる方もいらっしゃるのかな〜と思いました。
いやぁ、全然冷たいなんてことないですよ!
食べ終わった後、「美味しかったです! ありがとうございます!」と伝えると、本当に嬉しそうでした。
プライドを持ちつつ、謙虚なご姿勢で仕事をされているように感じました!
賛否両論・・・
TVなどでも有名な笠原氏がオーナーというだけでも「行ってみたい!」と思いますし、「予約が取りにくい」というだけでも行けたら話題性抜群です。
だけど、飲食店として根本的な
・料理や盛り付けの美味しさや楽しさ、素敵さ
・器もちょっとみただけで感じる上品さ
・スタッフの方々の気遣いや振る舞い
ここがないと、次の予約を取ろうと思いませんよね。
人気の秘密は、そこにあるのだと思います。
予約が取れない理由
お会計時、やや混雑します。
コース料理で同じ時間に食事が始まり、だいたい同じ時間に食べ終わるので、当然といえば当然です。
そして、お会計カウンターの横で次回の予約をして帰る方がほとんどですが、特にランチのお客様はワッとグループで固まる方が多いので、それがお会計が混雑する原因のように思います。
ほとんどの人が食べたあと、次の予約を取って帰るので新規の人は予約は取りづらいですよね。
1人1予約取れるシステムのようで、私たちは2人で行きましたから2予約取れました。
実際に食べに行くのは1予約分、もう1予約は今日は一緒に来れなかったお友達に譲ったりする。
おそらくそのように、グループ内で予約を回す人が多いのではないかと思います。
毎月1日に2ヶ月後のひと月間の予約を電話で受け付けますが、ほとんど食べに来た人で予約は埋まってしまいます。
なので、新参者はほとんど予約は取れません。
確実に予約を取る方法 「予約を譲ってもらう!」
中には「ずるい」という人もいるかもしれませんが・・・ (これも賛否両論です)
確実に賛否両論で食事をする方法は、予約を持っている誰かと一緒に行くか、予約を譲ってもらうことです。
例えば、今回ボクたちは二人で行ったので2予約とりました。
そのうちの1回はボクたちが食べに行く、もう一つの予約をあなたがボクの名前で食べに行く。
ボクの名前で食べに行った時に、自分の予約と次回のボクの予約をとります。
こうすることで、空きがあれば確実に次回以降の予約が取れますよね。
お店にとっては、あらかじめ予約をとってその方が確実に食べに来てくれるのが、効率いい。
用意した食材が、無駄になることもありません。
経営的にもよく考えられた予約システムだと思います。
ある意味、「紹介予約システム」がうまく稼働しているのかな〜と思います。
ふら〜っと行ってみよう!
もしお近くに住んでいらっしゃる、または名古屋に遊びに行った時には、予約がなくてもふらりとお店の前を通ってみるのがいいかもしれません。
時々、予約の直前キャンセルもあるようで、実際今日も「本日18時から2名さま、空きあります」と入り口に掲示されていました。
思わぬラッキーに当たるかもしれません。
東京・恵比寿のお店に、もう3、4年以上予約にチャレンジしていましたが、取れませんでした。
正攻法じゃ、なかなか予約を取るのは難しいのかな・・・
ちょっと諦めかけていたところ、ラッキーなことに名古屋のお店に行かせて頂ける機会に恵まれました。
厨房にはとてもお若い方が多く、また女性の料理人もおられました。
オーナーの心意気や遊び心、おもてなしがうまく受け継がれていけばいいなと思います。
料理を提供するお店としての質の高さと予約が取れないことの希少性
それがあるから、余計に人気が集まってますます予約が取れなくなるのでしょうね。
また、いつか笠原氏の料理を味わってみたいし、お姿をカウンター越しに見てみたいと思っています。
なかなか取れない予約をとるコツは、
- 予約を持っている人に連れて行ってもらう
- 予約を譲ってもらう
です。
正攻法でTELで予約を取ろうとしても、TEL受付が始まった時点ですでに埋まっている可能性が高いです。
そんな繋がりなんてないよ・・・ という方は、ふらっと立ち寄ってラッキーを狙うか、頑張って電話するしかなさそうです。