
あぁ、その気持ちわかるし私もそうだった・・・ という人は、内向型なのかもしれません。
超簡易版 内向型診断
- 誰かと一緒にいるよりも、一人でいる時間が好き
- 大人数の飲み会やパーティーに参加したあとは、ひどく疲れる
- 目的のない会話や雑談をすることを、楽しいと感じない
- 話すより聞くほうが好きだし得意
- 周りの会話のスピードについていけない時があり、話すタイミングを逃しがち
これらの中で2〜3個当てはまっていれば、内向型の傾向があると言えます。
内向型は劣っている?
世間一般の常識みたいなものに「外向型 優 / 内向型 劣」みたいな風潮ありますよね?
被害妄想ではなく、内向型の人ならばわかっていただけると思います。
人を外向型・内向型の2種類に分けるとすれば、ボクは間違いなく内向型です。
この記事では、ボクの経験も踏まえて、内向型の特徴を知って活かし、生きづらさを解消・減少させるための考え方を書いています。
生きづらさを感じている人、内向型の人に参考になれば幸いです。
内向型の特徴と強み
内向型は、「おとなしい」とか「内気」とか「ナイーブで扱いにくい」とか、「慎重」とか「スローペース」とか「決断力・対応力がない」とか言われます。
そして自分でも、「なんでこんなつまらないことをいつまでも引きずっているんだろう・・・」とか「ちょっと気にしすぎかなぁ・・・」という自覚を持っていたりして、それ故 「ダメだなぁ。。もっと強くなりたい・・・」と思っていたりするんですよね。
エネルギーが内向きと言いますか、常に内省的で、自分に矢印を向けています。
内向型が生きやすくなるには、内向型の特徴を自覚してそれをどう活かしていこうか・・・ と考えること。
内向型はそもそも、考えることが好きで得意です。(考え事をする時間が至高だという人は多いと思います)
この本 おすすめ!
内向型を強みにする |
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内向型は、一つのことを深く追求し、なんでかな・・・? と考えたり、ここを変えたらどうなるだろう?と深掘りするのが好きです。
そして、「なるほど!」と思えた時に至福を感じます。
特化したカテゴリーや物事でものすごい知識や能力を持っていますが、自分では「当たり前のようにさらっとできる」のでなかなか自覚できませんが、自分が興味を持てる分野だと途轍もない能力や根気強さ、継続性や勤勉さを発揮します!
だから内向型は、好きなこと、得意なことに没頭できる時間と環境をもつことが重要です。
内向型が人生で大切にすべきこと
好きなこと、得意なことに没頭できる時間と環境を持つようにする。
そのために、自分は何が好きで何が得意なのかを突き詰めて考える時間を、まずは持ちましょう!
そんな強みを持つ内向型ですが、生きづらさを感じてしまうポイントは、
- 自分がすごいと思うことがなかなか理解されず、感動を共有しにくいこと
- 興味の範囲が広くないので、興味のない話には反応をうまく返せないこと
それによって、興味あること、深く考えた結果たどり着いたことを他人に話しても「よくわからない」と言われたり、軽くあしらわれたり、周りが盛り上がっている話しについていけず黙っていることで場を盛り下げているんじゃないかと思ってしまったりすることです。
そのことで、
- なぜ理解されないのだろうか
- なぜうまく合わせられないのだろうか
と、悩んでしまうことが生きづらくなってしまう原因です。
自分は自分 他人は他人という正しい「離別感」を持てたら生きにくさはあまり感じなくなります。
内向型は実は組織の長に向いている
内向型の特徴として、「意味を考えるのが好き」というのがあります。
この出来事はどんな意味を持つのか、どんなことを気づかせようとしているのかを、つい 考えてしまいます。
考えてしまうというよりも、考えることが好きで、物事や事象の意味や関連性を発見して「あぁ、そういうことだったんだ!」という発見した瞬間に至福を得るんですね。
「着想」とも言われますが、複雑そうに感じる物事のつながりや現象の理由をたやすく発見したり気づいたりすることができます。
そのことは、全体を俯瞰して見る能力に長けているとも言えるので、断片的な見方や物言いになってしまうことで発生する誤解やトラブルを、紐解くのが得意です。
内向型の人が実は向いていること
全体把握が得意なあなたは、実は組織の長やその補佐に向いています!
サーバント型リーダーシップを自然に発揮できるのは、内向型の人です!
そんな強みを持つ内向型ですが、生きづらさを感じてしまうポイントは、
- 何気なく放たれた些細な言動でも、自分のせいではないか、自分のことではないかと気にしてしまう
- 物事に勝手に意味づけをしてしまい、それが大抵の場合、自分を責める意味づけ・色付けになってしまう
内向型はとても繊細な人が多いので、外向型の人がキャッチできない情報まで敏感に、ときには過剰に受信してしまいます。
だから、どうでもいいことが気になってしまいます。
また、「私の存在価値はなんだろう・・・」「生きている意味はなんだろう・・・」と本来自分が勝手に決めてしまっていいものを「他人の目から見た自分」で意味を考えてしまいがち。
考えても仕方がない・・・ と思いつつ考えてしまうことを自覚して、「些細なことが気になることが私の特徴だから!」と、ある意味 開き直れると生きづらさは減少するはずです。
内向型は、実はプレゼンがうまい
内向型の特徴として、「熟慮した末に出した考えや結果、深い興味と知識がある分野については実にじょう舌で整然と話す」というのがあります。
だから、気の合う人や同じ趣味の人との間では、「おとなしい」というイメージはありません。
時間とエネルギーを使って考えに考え、しっかりと組み立てられたストーリーは細やかかつシンプルで、プレゼンなどに向いています。
そしてプレゼンでは周りも「聴く体勢」になっていますから、人の話に割って入るのも入ってこられるのも苦手な内向型の人も、安心して自分のペースで話を展開できます。
内向型が実は得意なこと
自分のペースで話ができる場は得意! だから実はプレゼンや講演は得意。準備の時間をしっかり取れば、最高のプレゼンターになれます。
内向型は事前によく考えますので、あらゆる場面や投げかけられるであろう質問を想定してあらかじめストーリーに盛り込むことができます。
きめ細かいのが特徴ですね!
多分、「さかなクン」は内向型だと思います。
専門的なこともわかりやすくお話しされますよね。
そんな強みを持つ内向型ですが、
- 「とっさな返し」は苦手
- 考えながら話すことは苦手
- 話しに割り込まれると話したくなくなる
という特徴があります。
内向型はマルチタスクが苦手で、考える時間と話す時間を分けて取る方が、ストレスがない。
そして、よく考えて自分で納得してから話したいのです。
外向型の人は逆に、思いついたことをとっさに言葉にするのが得意なので、反応に時間を要する内向型に対してめんどくさく感じたり、考えていないと思ったりしてイライラし、攻撃的になってしまいます。
その言動を受けて、内向型は傷つき自分はダメなやつだと思い込んでしまいます。
内向型にコミュニケーション能力が備わっていないのではありません。
内向型に必要なのは、話術やリアクション能力ではなく、時間です。
だから、「ちょっと考えさせてください」「持ち帰って後ほど返事します」というのをパターン化してしまう。
話す能力がないなどと思い悩むより「わたしは聴く人」と割り切ると、生きづらさは減少します。
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一人で過ごす時間が大好き 内向型の特徴
一人で過ごす時間がとても好き。 でも、けして「人嫌い」ではない。 大人数でわーっと盛り上がるようなパーティーよりも、1対1、もしくは3、4人まででじっくり話したり聴いたりする場が得意。 ...
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内向型は誰かにとってそばにいてほしい存在
内向型を強みにする という本の中に、
自分が感じ、経験していることを深く考える能力は、外部の世界と他の人間を理解する助けとなる。自己中心的と見えるものが、実は、他人の身になって考えることを可能にする天分そのものなのである。
というものがあります。
内向型は自分の考えを押し付けることはしません。
押しや主張が強くないので、他人にとってそれが安心感に繋がったりします。
実際ボクも、
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- とても親身に話を聴いてもらえた
- 口数が少ないからこそ、アドバイスがとても腑に落ちる
- とても落ち着いた雰囲気で、安心できる
- 押し付けがましくなくて、受け入れやすい
とよく言われます。
内向型は、何かの理由で弱っている人にとっては最高の存在です。
そんな強みを持つ内向型ですが、生きづらさを感じてしまうポイントは、
- 内にこもりすぎる
- 他人に無関心になりすぎる
ことで、他人とのつながりを自分からシャットアウトしてしまうことです。
外向型は人や外部とのコミュニケーションでエネルギーを補充するのに対し、内向型はそれが消耗になります。
だから、疲れた時は外部との接触を遮断してエネルギーを充電する必要があるのですが、充電中はラクなんですね。
ラクだからつい内にこもりすぎたり、他人に無関心になりがちですが、そうなると他人から頼られたり「そばにいてほしい」と思われることは無くなり、あなたの強みを発揮できる機会が失われることになります。
その結果、「必要とされていない・・・」と感じてしまったりするんですね。
内向型のあなたはもともと、そばにいるだけで安心感を与えられる存在だから、無理に頑張ったり気張ったりする必要はありません。
むしろ、自然体の方が良いのです。
内向型の人は自分で思っている以上に周りに必要とされる存在です。
特にこれからの時代は、内向型の特性が求められる時代だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
生きづらさ、生きにくさを感じるのは、エネルギーの循環がうまくいっていないからです。
内向型の人は外部との接触でエネルギーをロスし、遮断で充電します。
外向型の人はその逆で、外部との接触でエネルギーを得ます。
内向型の人が外向型に合わせて付き合うと「この人に会うと奪われる」感覚になってしまい、そのことで生きにくさ、生きづらさを感じてしまう人もいるようです。
内向型は外部との接触を断つことでエネルギーを充電します。
充電過多になってしまうと「自分の存在の必要性を感じなくなる」のですね。
人と会う、外部との接触をすることでエネルギーを使う。
正しい意味で自分と他人との離別感を持って距離を保ちつつ、ホンの少しだけ(内向型にとっては少しでもそれは十分な量です)他人に興味と配慮を向けておく。
充電と放電のバランスを整える。
生きていく上でやはり「他人の存在」が必要で、そのことを自分の中にストンと落とし込めた時に、生きにくさや生きづらさから解放されます。
そうはいっても誰とつながりを持てばいいんだろう・・・ という方は、SNSやその他のオンラインを通じて何か自分の好きなことを発信したり、共通項がある人とだけ交流を深めてみればいいと思います。
うわべだけの薄い知り合い100人なんて、必要ありません。
内向型はもともと敏感な人も多いので、交友関係が狭くても必要な情報はキャッチできます。
交友関係を絞る、シングルタスクにすることでより自由になれるのが内向型の特徴です。
世間は、外向型・内向型の比率は、7:3とも言われ、外向型優位な構成です。
そして日本は特に多様性を認めにくい国民性なので、生きづらさを強く感じるかもしれません。
だからと言って内にこもり過ぎると、内向型の特徴や強みを発揮できないばかりか自分自身の見識や思考の枠を制限し狭めてしまうので、好きで得意な「深く考える」ためのネタが偏ってしまいます。
充電と放電のバランスを意識して、あなたが感じる「生きづらさ」「生きにくさ」から自由になるきっかけに、この記事がなればいいなと思います。