今から思えば、お金の勉強(マネーリテラシー)は若い頃にしっかりしておいた方が絶対にいいと思います。
ボクの人生の目標の一つに、若い人たちにマネーリテラシーを高めるための活動をする というものがあります。
アラフィフ会社員ブロガーの たく です。
ブログを書くにあたって自分のことを知っていただく一環として、自己紹介を兼ねてボクの人間性のベースについて書いています。
お金についての価値観のベース
お金を得る
お金を貯める
そのためには労働を増やせばよい。
そうすることで収入が増え、貯金が自然に増えると思っていた若いころ。
お金は時間を使って働いて得るもの
という単純な概念しかわかっていませんでした。
お金を得る為にどんな行為ややり取りがあり、そこに動く感情や理論があるからお金が出て行ったり入ったり
するんだということには、思いを寄せることはまったくありませんでした。
高校生の私にも恩恵があったバブル
日本がバブルに湧いていた1980年代後半、高校生だったわたくしもその恩恵を受けました。
学校で禁止されていたアルバイト。
学校がつまらなかったこともあり、授業後や休みの日にお寿司屋さんで働かせてもらい、時々深夜2時ごろまで働いていました。
当時からおそらく労働基準法はありましたが、年少者の深夜労働の禁止や割増賃金を払うことなどは曖昧で、特に地方の企業では「そんなもん、知らん」で通った時代でした。
当時、たしか時給600円。
でも、高校1年後半から卒業するちょっと前までの2年半で、約400万円の貯金を作ることができたのです。
それは時給だけではなく、お寿司を宅配するとそこでお客さんから「帰りにジュースでも買ってね。」と言ってもらう1000円。
宴会があると、配膳した時に酔ったお客さんが、「若いのに頑張ってるな~! とっとけ!」と言って、1000円、5000円、時には10000円をもらうこともありました。
店長に報告すると、「ありがたく頂いといたらええ!」と言って、そういったチップは全て自分のポケットに入りました。まさにバブルです。
チップの報告を受けた店長は「ビール人数分、持っていったって!」と言って、わたくしが頂いたチップのお礼をお店から提供してくれたんですね。
本当はここで、店長が行なっていた「循環」というものを学んでおくべきだったと、とても後悔しています。
ここで学べなかったから、誰かが起こしてくれた循環に気づきや感謝もなく調子にのってしまい、「お金って簡単に貯まるんだ!」 と勘違いしてしまうのですが・・・
アルバイト先の店長は本当によくしてくれて、夏休みや冬休みには仕入れに市場へ連れて行ってくれたり、深夜まで仕事をした時はボクの自転車を車に載せて家まで送ってくれたり、その帰りには必ずアイスクリームやお菓子など、ちょっとしたものを買ってくれたりしました。
時には、お土産に・・・ といって、両親や兄弟のためにお寿司を握って持ち帰らせてくれました。
今思うと、本当に可愛がってもらった。
なのに、何一つ恩返しはもちろん、学びを得ることもできなかったな~ と、後悔しています。
物欲三昧の日々
高校を卒業し、初めての一人暮らし。
何かと口うるさかった両親や、勉強もスポーツも卒なくこなす優秀な兄弟との比較、その嫉妬から解放され自由を謳歌。
高校卒業時に400万円以上のお金があったわたくしは、似合いもしないのに高級ブランドスーツや靴、バッグを買い、無駄にタクシーで移動する・・・
そんなバカなお金の使い方をしていました。
お金の力を借りて信用あるブランドを買い、身につけ、それが自分の価値をあげてくれて、人に認められる。
そう信じていたような気がします。
まだ1990年代はじめは、バブルの残り香がありました。
これから「失われた20年」を日本が歩むことになることを想像していた人は、わたくしの周りにはいなかった。
というよりも、自分が浮き足立っていたので地に足をつけている人との出会いがなかっただけかも知れません。
いや、おそらく、
出会っていても、自分に受け入れる器がないから気づけなかったというほうが、正解に近い気がします。
あっという間になくなったお金
「お金で信用(ブランド)を買い、身につけることで自分の価値が上がる」
そのようなお金の使い方をしているのでお金は出て行くばかりで貯まりませんし、自分の価値が上がるどころか、むしろ見下されるような感じさえあり、心の満足も満たされることはありませんでした。
当たり前です。
すでに時代は変わっていたのですから。
高校卒業時、400万円もあった貯金はあっという間に100万円を切り、初めて社会に出た時にはすでに、50万円を切ってしまっていました。
タチの悪いことに、何に使ったのかほとんど覚えていないんですよね。。
それでもボクは、「働けばまたお金なんてすぐ貯まる」と楽観。
でも実際は貯め癖ではなく「使い癖」が付いていたので2度と貯まることはありませんでした。
サラリーマンとして給料をもらう一方、夜はバーで仕事をし、そのまま朝は市場でバイトするというような生活をしていたこともあります。
今思えば、いつ寝ていたのかな・・・? と思うことも。
若いからそんな生活ができただけの話です。
そんな生活だから労働収入として月収50万は超えていましたが、いつどこで使ったのか・・・ と、自分では把握できない出費が重なり、減りもしないけど増えない貯金。
「なんでだろう・・・?」と現実に焦りもあり、心身ともに疲れた毎日を送っていました。
計算上、収入が増えれば、お金が貯まる。
計算上 その通りなのですが、「机上の空論」という言葉をまさに体現したような生活でした。
ずっとあとになって学ぶことになる法則
「お金は稼いだときのストレスを解消する為に出て行く」
を実体験していたのですが、その本質に気づけないまま20代前半を浪費することになりました。
始めるのに遅すぎることなんてない
今思えば、将来の資産を形成する上で20代前半は、その種をつくり育てる絶好の時期。
バブル以前は、会社員は終身雇用で安定し毎年昇給。
年収は右肩上がり、30代でマイホーム、60になれば退職金と年金でそこそこ自由で安泰な生活を送れる・・・
でも、気づきませんでしたが自分が過ごした20代はすでに、そんな時代ではありませんでした。
その時期を逃すと、のちのち増えざるを得ない出費に振り回され、いつまでたっても資産形成のための種づくりができなく
なってしまうのですが、そのことに気づかないまま過ごすことになってしまうのでした。

日経平均株価の推移
でも、
始めるのに遅すぎることなんてない
その言葉を信じ、今だからこそ過去の経験や学びを活かした資産形成を行なっています。
その経験が、マネーリテラシーを高めるための活動につながればいいなとも思っています。
このブログでは、そのことも発信しています。