一人で過ごす時間がとても好き。
でも、けして「人嫌い」ではない。
大人数でわーっと盛り上がるようなパーティーよりも、1対1、もしくは3、4人まででじっくり話したり聴いたりする場が得意。
そんな特徴を、内向型の人は持っているそうです。
人は、大きく分けて
- 外向型
- 内向型
に分かれるそうですが、ボクは間違いなく内向型です。
世間一般に外向型=明るく積極的でコミュニケーション能力に長けているという評価を下されがちですが、内向型がそれに比べて劣っているとか悪いとか、そんなことはありません。
目次
内向型の特徴
内向型の特徴・・・ というかボク自身の特徴でざっと思い当たることを列挙してみると・・・
(あっ、わかる! とか、自分にも当てはまってるってことがたくさんある方、そんなあなたもきっと内向型です^^)
当てはまればあなたも内向型かも!
- 列車や飛行機での移動は、できれば1人か多くても4人まででしたい
- 一人でランチも苦にならない
- 疲れた時は一人で過ごしたい
- 何かに関わる時は単発・局所ではなく、全体的に関わって物事の流れを俯瞰したい
- 大人数の場での話のスピードについていけないことがある
- 「話そう」と思って自分の中でまとめていると、話題が変わってしまって話すタイミングを逃すことがある
- 話すよりどちらかというと聴く方が好きだし得意
- 一緒にいると「なんか落ち着く」とか「なんかラク」と言われることがある
- 他人から、物静か、落ち着いていると言われる反面、何を考えているのかわからないと言われる
- 騒がしいところが苦手で、そういう場所では相手の話が聞き取りづらい
- 会議などで発言のタイミングを逃すことが多い。そして後から「そんなアイデアがあるならあの会議でいってほしかった」と言われたことが何度かある。
- 議事録・メモなどをその場で取るのが苦手。じっくりと考えをまとめながら作成する方が得意
- お笑い芸人のボケ・ツッコミを聞いていると面白さよりも疲れを感じることがあるし、自分には到底あのスピードでツッコミを入れることは不可能だと思いつつ、後からあの場面は別のツッコミ方したら面白いんじゃないかと思うことがある。
- 大声で手を叩きながら笑う人が苦手
- 自分と関係ない人同士が争っていたり喧嘩したりした後は、自分を刺すような空気を感じる
- あまり人が気がつかないような細かいことに気づく。故に「神経質」と言われることがある
- 目的がよくわからない場には参加したくない
- 物事をマルチタスクで進めるのが苦手(一点集中が得意)
- たくさんの友達よりも長く付き合える一人か二人、少人数と人間関係を築きたい
- 創造的・想像的で、空想好き
- その場を楽しんだとしても、とても消耗してしまう
- 新しい環境に慣れるのに少し時間がかかる
- 人に長居されるのは、好きではない
- ちょっとした知り合いは友達とは思えないし、そういう人に馴れ馴れしくされるのは苦手
- 他人から勝手に「頭がいい人」と思われて、自分でも「そんなことないのになんで?」びっくりすることがある
- 思いつきでとっさにアイデアが浮かんだとしても、頭の中でじっくり吟味してからでないと、言葉にできない
いかがでしょうか?
これだけあげればそりゃどれか当てはまるでしょ・・・ とも思いますが、
内向型の特徴として
- 大人数よりも少ない人数の場が得意
- 一人もそれほど苦ではない
- とっさに返しが苦手
- 話す前は頭の中でシミュレーションを繰り返す
などがあります。
内向型と外向型の先天的な違い
外向型と内向型は、単に性格の違いではなく、先天的に違いがあるそうです。
右利きと左利きの違いのような感じでどちらが優れているかではないのですが、一般に右利きがマジョリティであるように外向型のほうがマジョリティで、右利きの人が使いやすい道具(ハサミなど)が一般的なように、社会の評価や構造も外向型の人が一般的で目指すべき姿のような雰囲気があります。
脳の違い
扁桃体の反応に違いがあります。
扁桃体って?
情動反応に関係する部位で情動反応の処理と短期的記憶において主要な役割を持ち、情動・感情の処理(好悪、快不快を起こす)、直観力、恐怖、記憶形成、痛み、ストレス反応、特に不安や緊張、恐怖反応において重要な役割も担っています。
内向型
扁桃体の反応が高いので刺激に対して敏感
外向型
その逆で、刺激に対して鈍感
遺伝子の違い
D4DR遺伝子(新奇性追求遺伝子)の長さに違いがあります。
D4DR遺伝子って?
ドーパミンを受け取る受容体をつくるもの。この遺伝子のある部分は、同じ文字配列が繰り返されている。この配列繰り返しが長い程、好奇心旺盛で積極的な性格になるという
内向型
D4DR遺伝子が短く、快感や多幸感を得る、意欲を作ったり感じたりするといった機能を担う脳内ホルモンであるドーパミンを感じやすいので、多くの刺激はいらない。
外向型
その逆で、D4DR遺伝子が長く、ドーパミンを感じにくいので、多くの刺激が必要。外向型の人が活動的に見えるのは刺激を求めているからとも言える。
脳内の情報処理経路
受け取った情報を伝達、処理する脳内の経路にも、外向型と内向型では違いがあります。
内向型
6箇所を通り長く複雑なため、処理に時間がかかる。記憶や問題解決、計画性に関わる部分を通り、情報処理時に自分の感情や思考を取り込み、注意を向ける。
外向型
4箇所しか通らないため内向型の人に比べると処理速度が早い。視覚・聴覚を処理する部分を通るため、外部からの間隔的な刺激に注意を向ける。
内向型と外向型 どちらが優れている?
どちらが優れている、劣っているではなくて、右利き、左利きと同じように単なる「特徴」です。
それを知っていれば、無駄に「どうして私は・・・」と悩んだり落ち込んだりすることがないですよね。
とはいえ、外向型の人が主流の社会では、内向型の人は何かと肩身が狭くて生きにくい。
ぼくは、この本 ⬇️ を読んですごくラクになりましたので、もしよかったら読んでみてください!
勇気をもらえるスーザン・ケインのスピーチ
社交的で活動的であることが評価されがちな日本社会ににおいて、内向的であることは肩身が狭く、恥ずかしいとさえ感じられます。
また、「修正すべき性格」とも思われがちです。
でもスーザン・ケインは、内向的な人は世界にものすごい才能と能力をもたらしているのであり、内向性はもっと評価され奨励されてしかるべきだと言っています。
勇気付けられるスピーチですので、我こそは内向型だという方はぜひご覧いただいて、勇気を持って生きて行きましょう!(笑)
なお、日本語訳がついた動画をこちらからご覧いただけます。▶︎ http://digitalcast.jp/v/12275/
スーザン・ケインの本を読むとものすごく勇気付けられますし、特に「内向的な子ども」を持つ親御さんには、大切なお子様の特徴を潰してしまわないように、絶対に読んでほしい本です!
まとめ: 内向型は素晴らしい!
ぼくは、自分の内向的な性格(性質)のせいで
- 損をしているな・・・
- もっと社交的にならなきゃな・・・
- 人間的に欠陥なのかな・・・
って悩んだ時期がありました。
でも、そんな必要は全くなくて、持っている特徴を知って、活かせばいいんだ。
そして、同じような人と繋がりを持った方が、人生が心地よく快適なんだ!ということを知りました。
そんなことで悩むよりも自分が持つ特徴を活かそうと考え方を少し変えたんですね。
内向型は、
- 自分の内側にあること(考えること、それによって生まれたアイデアなど)をエネルギー源にします
- 人間関係の作り方も、適度な距離を保っていた方が良好です
- 知識や興味、体験の仕方も、狭くて深く追求する、故に専門家気質を持ちます(だから、興味のないことには無関心)
それでいいんです。
なのに、外向型の人が持つ特性を「理想的」としてしまって苦しい思いをしたり人生を楽しめていないのならば、それはとっても勿体無いことであり、損失だと思うんです。
もちろん、内向型であっても外向型の要素は皆無ではありませんし、自分の好みでどちらを発揮するかをコントロールする術を知れば、今の100万倍 人生を楽しめます!
そのためには、まずあなた自身が内向型を知り、認め、受け入れることが大切です。