ボクの人生は心理学を学ぶことで大きく変わりました。
大きな気づきを得られ、しかもとても実践しやすい形で教えてもらったことに、今振り返って本当に感謝しています。
ボクが教わったのは、衛藤信之 氏が代表を務める日本メンタルヘルス協会です。
たくさんの教えの中でもボクの人生に大きな影響を与えたのが、アルバート・エリス が提唱した ABC理論です。
それは、人生の変化点だったといえる、とても素晴らしい学びでした。
ABC理論って?
ABC理論とは簡単に言えば、
人は、出来事【Activating event=A】が結果【Consequence=C】を生むと思いがちですがそうではなく、出来事【A】と結果【C】の間にはその人独自の(または常識と言われる) 考えや思い【Belief=B】がある。
なにかうまくいかない状況があったときにその出来事があったから「結果」をもたらすように思いがちですが、「結果」をもたらすのは出来事ではなく、それに対する「状況の捉え方・考え方(=あり方)」であるというものです。
例えば、
何かうまく行かないことがあった(A)ときに、落ち込む(C) のは、失敗することは恥ずかしいこと、いけないこと という(B)があるからで、もし(B)が「失敗の先に成功があるから通過点だ!」とか、「うまくいかない方法が一つ見つかったから、それに対して解決策を考えていけばいい!」というものだったら、(C)は「頑張ろう!」とか「このまま進めて大丈夫だ!」というものになります。
どんな出来事があったとしてもそれは考え方や受け止め方【B】によって、どのようにも変わるんですね。
この考え方をしっかりと意識しておくことは、主体性を持って人生を生きる ということに直結します。
みんな自分が望んだ通りに生きています
どんな人も今の状態がどうであれ、それは自分の望んだ通りのことが現実になっています。
気づいていない人がほとんどですが、人は誰もが自分の望んだ通りの人生を歩んでいるんですね。
というと、真っ向から全力で反論してくる人が必ずいます。
例えば、仕事でストレスいっぱいの人は、
「本当は他にやりたい仕事があるのに、家族を養わなければならないから嫌々耐えている。」
などと思うでしょう。
でも本当はたくさんの選択肢があって、自由に選ぶことができるんですね。
転職したら・・・
起業したら・・・
社内で新規事業を提案するなど、やりたい仕事を作ったら・・・
でも、「現実的ではない」「そんなの無理だ」「もしそんなことができるならやっている」という信念や思い込み【B】を持ち、「今の状態にとどまる」ことを自分で選択しています。
転職活動をするのが面倒だ・・・
起業するにもリスクが・・・
新規事業の提案とかそんなことをしたいわけではない・・・
などと、今の自分にとって実は一番好ましい状態、「嫌々不満を言いながらも実は自分で選んで今の状態にとどまっている」に過ぎないのですね。
お金がないとか時間がないとか人脈がない・・・ といったことは「やらない」「今にとどまる」ことに対する後付けの言い訳。
そういったBliefをもちつつ、「今のまま」という自分にとっての安住の地に居ることを自ら選択しながら、誰もが望んだ通りの人生を歩んでいるんですね。
主体的に生きるとは、自分の人生に責任を持つこと
日々起こる出来事(A)は自分でコントロールできるものとは限りません。
でも(A)を受けての自分の反応、考え方や捉え方である(B)は自分でコントロールが可能です。
つまり、自由に選べるということです。
自覚している、していないに関わらず、自分の人生は自分で選んでいるんですね。
まずは、
誰かのせい
環境や状況のせい
過去の経験や時代のせい
そんな風に何かのせいにすることをやめて「自分が選んだように生きている」ことを自覚する。
自分独自の価値観や考え方によって、人生は設計されています。
そのことをしっかり意識して、自分の人生に責任を持った瞬間、人生はガラリと変わります。