投資というと、なんとなく「危険」だとか「怖い」だとか、失うことばかりに意識が向いている人もまだまだ多いようです。
でも、今払い込んでいる年金はあてにできないと感じていたり、どんどん不利な方向に制度が変わっていくよね・・・ と感じていたりするなら、つみたてNISAは有効な「自分年金づくり」の手段の一つです。
アラフィフ会社員ブロガーの たく です。
もし将来の不安がお金のことなのだとしたら、つみたてNISAをはじめとする投資を積極的に学んで活用することをお勧めします。
ボクが投資をはじめた理由
ボクは10代後半ごろ、「大人になればお金も時間も自由度が増して、人生がもっと楽しくなる」と思っていました。
でも現実は、違いました。
もちろん自分の人生選択のせいでもあり、他にもいろんな要素が組み合わさってそのように感じているわけですが、これから先、現状維持しながら幸せを感じて暮らしていくというのは難しいことだと思っています。
今できることもだんだん年齢を重ねるにしたがって、できなくなる というのは、今までの人生を振り返ると実感します。
例えば、1泊2日程度の弾丸的な海外旅行とか、絶景を観るために山に登るとか、体力的にもきつくなるんですよね。
だから、確かにお金はかかりますが「今 やりたい」と思ったことは積極的にした方がいいと思うし、もししない理由が 将来の金銭的な問題に備えるためなのだとしたら、その問題に対する備えに投資を活用することは、一つの答えになると思っています。
いまボクは、iDeCoとつみたてNISA、そして香港で加入した保険 リージェントプレミア2 で将来の不安対策をしているので、以前よりも気楽に今を楽しむことができています。
[box class="yellow_box" title="合わせて読んでね"]香港で貯蓄性保険に加入 これにて自分年金づくりは終了です[/box]
つみたてNISAって?
投資から生まれた利益に対して、一定の条件の範囲内なら非課税になる制度です。
投資から生まれた利益に対して、本来20.315%の税金がかかります。
つみたてNISA | 通常の投資 |
1万円の利益が出たとして、かかる税金はゼロなので受け取る利益は1万円 | 1万円の利益が出たとして、かかる税金は20.315%なので受け取る利益は7685円 |
お得ですね!
かかる税金分がお得なので効率的に投資・運用ができることがつみたてNISAのメリットの一つです。
ただし、その適用には一定の条件があります。
(「つみたて」のつかない「NISA」という制度もありますので対比してみます)
つみたてNISA | NISA | |
年間に投資できる最大額 | 40万円まで | 120万円まで |
非課税運用ができる期間 | 買い付けから最大20年間 | 買い付けから5年 |
制度の終了年 | 2037年 | 2023年 |
投資できる商品 | 金融庁が定めた投資信託・ETF | 株・投資信託・ETF・REIT |
つみたてNISAは簡単にいうと、
金融庁が厳選した投資信託かETFを年間40万円までの範囲で購入した分から生まれる利益の税金を、20年間なしにしましょう
というのが、つみたてNISAです。
なぜ「つみたて」なのかといいますと、積み立てでしか商品を買うことができません。
条件となる投資額は年間40万円と少額ですが、その期間が20年と比較的長いので、短期売買ではなくコツコツと毎月、毎年(ボクは毎日ですが)積み立てていく人にメリットが大きいですよ!
という制度です。
なお、つみたてNISAとNISAはどちらも証券会社に口座を持つ必要がありますが、両方の制度を併用できるわけではなく、どちらか一方のみ利用できます。(今年はNISA、来年はつみたてNISAという使い方はできます)
投資や運用にまだなれていない方や長期目線で資産の構築や資金の運用を考えているなら、つみたてNISAが有効です。
投資信託・ETFって何?
ボクも投資をはじめた頃はその用語さえわからず、理解しようと思ってもなかなかできませんでした。
でも、なんどもその言葉に触れていくうちにだんだんわかるようになっていきます。
簡単に
[aside type="boader"]投資信託とは
投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用しその運用の成果として生まれた利益を皆さんに還元するという金融商品です。
[/aside]
[aside type="boader"]ETF(イーティーエフ)とは
証券取引所(東京株式市場など)に上場された投資信託のこと。投資信託と株式のメリットを併せ持つ商品として人気で、普通の株式のようにリアルタイムで売買ができて、投資信託のように自然と分散投資ができる金融商品です。
[/aside]
[aside type="boader"]ちなみに REIT(リート)とは
投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する金融商品。「不動産投資信託」と呼ばれていて間接的に様々な不動産のオーナーになり、不動産のプロによる運用の成果を享受することができます。つみたてNISAでは購入することができません。
[/aside]
どの商品を買えばいいのか?
つみたてNISAの商品ラインナップは金融庁の定めた指標にある程度準拠していますが、だからと言って「保証されている」わけではありません。
一部をのぞいて元本割れの可能性もあります。
また、口座を持つ証券会社によって商品のラインナップが異なるのでますますどれにしようかと迷います。
ボクは、
・運用コストが安い
・将来性がある(将来性を感じる)ものや場所に投資している
ことを条件に選んだ結果、楽天・全米株式インデックスファンド を楽天証券口座で、毎日1000円ずつ積み立て購入しています。
少額づつ長期運用するのでコストは安い方がいいので、「信託報酬」が低いものを選びました。
信託報酬とは簡単に言えば、運用管理手数料のようなもの。
安い方がいいですよね。
楽天・全米株式インデックスファンドの信託報酬は、預かり資産に対して年間0.1696% と、日本で購入できる投資信託の中で最安レベルです。
さらに、「ノーロード」と言って売買手数料もかからないので、少額・長期のつみたて投資に最適だとボクは判断しました。
そして、今後20年間以上においてもアメリカは世界の基軸であり続けるだろう・・・ と予測しています。
その予測の根拠は、インデックスファンドでアメリカを買う つみたてNISAでコツコツ投資 にも書いていますので、参考になさってくださいね。
ゆっくりと時間をかけて
過去、ボクはお金が欲しくて投資をはじめました。
会社からの給料に代わる収入を投資から得ようと思い、株式やFXをやっていましたがどうにもこうにも望む結果が出ませんでした。
そこで考え方を変えたんです。
お金を求めて右往左往しているからダメなんじゃないか。
もちろん考え方が変わるまでには紆余曲折あり、「もう、全てを投げ出したい!」と思うようなこともありました。
生き急いでたんですね。。
ボクは人生で、ゆっくりとのんびりと思うまま気の向くままに生きていきたい志向があります。
なのに、お金に関しては急いでいた。
大金は必要なくて、日々の生活費と少しの余裕があればいいのかな・・・ と、今は思っています。
収入があるうちに、収入を得られなくなった時の備えをするのが年金で、その年金が「あてにできない」なら、自分で年金に変わるものを投資を活用して作ればいいと、今は思っています。
裏の意図(?)があるのかないのかはわかりませんが、せっかく国が用意してくれたお得な制度を活用しない手はないと思います。
この記事が、「つみたてNISAってどうなん?」と迷ったり悩んだりしている人や、それ以前に「投資ってどうなん?」と思っている人に届いて、うまく人生に役立つなら嬉しいです。