S&P500の連動した外貨(米ドル)積立投資を15年やりました。
そのびっくりするような末路・・・
インベスターズトラスト(ITA)のS&P500積立て15年プランが満期を迎えたので、その結果を書いてみたいと思います。
始めたのは今から15年前の2008年7月。
年3600米ドル(毎月300ドル)を15年間積立てるプラン。
このプランは、投資元本の140%のリターンが約束されています。
投資元本は
年間3600米ドル x 15年で54,000米ドルです。
実際には3年分ごとにまとめて5回払い込んだので、10,800米ドル x 5回 ということになります。
そのトータルリターン(返戻率)は・・・
168%の90,720米ドルでした。
2倍には届きませんでしたが、まぁまぁ満足しています。
リーマンショックやチャイナショックがあり、満期直前にコロナがあり欧州での戦争があり。。
ほんとドキドキしましたが、結果的に満足のいくリターン。
まぁ、ドキドキしたといっても元本の140%は確保されるので、条件さえ守ればドル建てでは初めから「勝ち確定」という、安心感はありました。
[st-kaiwa1]2007年にこの投資を始めたときは、恥ずかしながらS&P500という指標さえ知りませんでした。ましてインベスターズトラストという会社も知りませんでしたし、外貨で積立運用保険??? 大丈夫なの?という状態でしたが、結果として大満足![/st-kaiwa1]
日本円に換算してみると・・・
払込額(投資額)を日本円に換算して振り返ってみると
投資額 | 引き落とし額 | 為替レート | |
1回目 (2008年7月) |
$10,800 | 1,147,068円 | 1ドル:106.21円 |
2回目 (2011年7月) |
$10,800 | 851,364円 | 1ドル:78.83円 |
3回目 (2014年7月) |
$10,800 | 1,094,256円 | 1ドル:101.32円 |
4回目 (2017年7月) |
$10,800 | 1,200,744円 | 1ドル:111.18円 |
5回目 (2020年7月) |
$10,800 | 1,154,412円 | 1ドル:106.89円 |
合計 | $54,000 | 5,447,844円 |
日本円に戻さないで外貨のまま保有していますが、満期時点のドル円為替は1ドル142円くらいだったので、受け取った90,720ドルは概算で12,882,240円。5,447,844円投資したのだから、およそ2.3倍ですね!
ちなみにS&P500の指数は、
- 投資開始時(2008年7月):1262くらい
- 満期時(2023年7月):4536くらい
で、
- 最低:735くらい(2009年2月ごろ)
- 最高:4796くらい(2022年1月ごろ)
でした。
ちなみに、
私より1年早く始めた方のトータルリターンは190%だったそうなのでちょっと悔しさもありますが、知識がなかったので悔しがっても仕方ありません。
受け取ったリターンは税金を払って残った分を、日本円には戻さずさらに運用にまわします。
つみたてNISAで自分で運用した方が良いのではないか
今から長期目線で積立するなら、つみたてNISAを活用するのもいいと思います。
利回りに税金がかからないのは、かなりのメリットですね!(ボクはやりませんが)
でも、当時はつみたてNISAはありませんでした。
それに、わたしに投資を進めてくださった方(アルバイト先のオーナーさん)は、「日本の金融網の外」に資産を作ることが重要だよと言われました。
最近の
- 金融緩和をやめられない
- 金利上昇を抑えようとすると円安がすすむ
- 金利上昇すれば日銀の破綻リスクが高まる
状況を考えたら、当時おっしゃっていたことがよくわかるようになりました。
ボクが「つみたてNISA」をやらない理由は、この辺にもあります。
インベスターズトラストは、保険です。
日本では「保険」というと損害や損失を補填するものという位置付けですが、日本以外の国では、自分の資産を守りながら増やすものという位置付けです。
「守りながら」の部分で、ある一定の条件さえクリアしていれば、満期時に最低でも1.4倍になっているというのはかなりの安心でした。
もちろんコスト(手数料)だけを見れば、証券会社の口座で自分で投資信託を買った方がいい。
だけど、140%の最低確保がない状態で自分で積立て・運用していると、大きな金融危機でガクンと下がった時にどんな精神状態になるか・・・ 自分に自信が持てませんでした。
だからこの辺りは、
- その運用・投資の目的や位置付け
- 自分自身の投資や運用に対する考え方・向き合い方
によるのだと思います。
お金のことだけではなくなんでもそうだと思うのですが、絶対的な正解ってない。
だから学び続けて自分で考えて、自分なりの【妥当な解】を出していくしかないと思います。
この記事が、妥当な解を導き出すことのご参考になればいいなと思います。
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